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薬業界Q&A


Q1. MRとはどんな職種ですか?

MRとは正式名称を「医薬情報担当者」といい、製薬企業またはCSOと呼ばれるMRの派遣や業務請負を行う企業に属しています。
MRは、医師が患者の病気を治すために必要としている医薬品の情報(有効性と副作用等の安全性情報)を提供したり、副作用や治療中に起こる様々な現象の情報を集めます。もちろん医薬品を売るための情報提供ですが、不必要なものを売ったり、押し付けたりする営業ではなく、医薬品を必要とする患者に普及させるための営業です。

 

Q2. MRの一日の働き方を教えてください

MRは、基本的に直行直帰が多い仕事です。そして、病院や医院のDrがクライアントなので、必然的に活動はDrに合わせることになります。

ですが、Drだけでなく、事務長や看護師、薬局など広く接点を持つことも非常に重要で、戦略的に行動することが求められるのがMRです。
大体のスケジュール
8時 医薬品卸訪問
10時 出社(内勤業務)
12時 昼休みを狙って訪問(1~2軒)
14時 昼食
15時 訪問規制が無い病院訪問(1~2軒)
18時 外来・手術終わりの先生を訪問(1~2軒)
20時 帰社
21~22時 帰宅
すごくハードのようですが、医師との面談は5分位ですので、トータルの面談時間は、そんなに多くはありません。
 

Q3. MRになるのに、理系の専門性は必要ないのでしょうか?

MRは医師や薬剤師に情報を提供するのですから、一生懸命勉強して専門性を高める必要があります。とはいえ、大学や大学院で医薬や薬剤の専門性を学んだ人でなければMRになれない訳ではありません。むしろMRの50%は文系出身者であり、大変活躍しています。最近では女性のMRが急激に増加しており、新卒採用の半分が女性と言う会社がたくさんあります。平成12年度に2,076人だった女性MRが21年度には7,400人を越え、女性MRも、文系が一番多い比率(43%)となっています。

Q4. MRは認定制度があると聞いていますが、どんなプロセスで認定を受けるのですか?

製薬企業に入社すると一般的に5~6か月掛けて、導入教育といわれるMR新人研修が行われます。MR教育センターの規定に基づき、基礎教育(テキストによる基礎学術教育)を300時間以上、実務教育(技能・実地教育)150時間以上、製品教育(企業毎に設定)が行われます。これらを終了し、受験資格を得て、毎年12月に行われるMR認定試験を受け、合格すると認定されます。新規受験者の合格率は平均80%前後ですので、各企業の研修をまじめに受講すればほぼ合格できます。
ただし、文系出身者はさすがにスタート時、苦労する人が多いようです。

Q5. MRには営業ノルマはあるのでしょうか?

数値目標のない企業は存在しません。薬業界も営業目標数値があります。ただ、「売れるまで帰ってくるな」的根性営業や、厳しいノルマが課せられる業界とは少し違います。Q1でも述べましたが、医薬品は患者さんを治療するために使用されるものですから、あなたが努力しないと患者さんに必要な医薬品が届けられないことになり、一番困るのは患者さんと、いうことになります。それだけ意義と使命が高い価値ある営業なのです。正しくは、「人の命を救う営業」ということになるでしょう。「頑張れば頑張るほど人を幸せにする営業」と考えてみては、いかがでしょうか?

Q6. MRは給与水準が高いと聞きますが、現実どうなんでしょうか?

先ず初任給は2010年で東証1部上場企業(238社)の平均初任給が205,000円、薬業界平均は08年度で225,000円とのデータがあります。さらに、MRは手当やインセンティブが多く、平均年収は、25~29才が約500万円強、30~34才で650万ほど、35~39才は800万円位という、調査結果があります。40代や50代はマネージャーになりますが、製薬企業を上回る業界は、マスコミ(テレビ局など)、コンサルタントほか、ごくわずかでしょう。日本のサラリーマンの平均年収が430万といわれている今日、薬業界は恵まれた業界であることは間違いありません。

Q7. MRの労働時間や拘束時間が長いイメージがありますが?

たしかに、朝一番に卸さんを訪問し、打合せ。担当病院やクリニック、薬局を訪問し、夕方営業所に戻り報告業務や翌日の準備などがあり、所内での情報交換などを考えると、拘束時間は長くなってしまいます。それは、医師や薬剤師は患者さんの治療や手術、対応が中心ですから、いつでも、どこでも会えるわけではありません。これが、拘束時間が長くなる理由です。しかし、反面フリーな時間も多くなって来ますので、タイムマネジメントをうまくすることで、仕事に追いまくられることは防げます。

Q8. MRの将来設計はどんなキャリアが考えられるのでしょうか?

MRからマネジメント(所・課長支店長/本社営業幹部など)
マーケティングや市場調査業務(プロダクトマネージャーなど)
流通政策業務(卸さんとの戦略的コラボレーション)
学術部門や教育研修など、育成に関する業務
最近のグローバル化に伴い、海外で働きたいという希望や、プロフェッショナルMR、カリスマMRを目指す人が増えてきています。現場は面白いのでしょう。
女性も、結婚、出産後にもMRで活躍する人が出てきており、将来、女性MRのロールモデルになってゆくのではないかと、期待されています。
その他、本社や支店の管理部門もMR出身者が多く活躍しています。 研究・開発、工場は専門職が多いですが、MR経験者の活躍の場が広いことは、間違いありません。

Q9. 製薬企業は不況に強い、景気に左右されないと聞きますが、なぜでしょうか?

これは簡単なことですが、病気は不況に関係ないからというのが最大の理由でしょう。高齢化が進み、ますます市場が拡大しています。
では、どんなことが経営や雇用の不安につながるかといえば、新薬を開発する能力がない企業、海外では特許が切れるとジェネリック薬に一気に替わってしまいますので、売上が瞬時に8~9割も落ちてしまいます。しかし、これらはかなり前から予測可能なため、会社も人も十分対応することが可能です。企業選択のヒントにしてください。

Q10. 生命関連産業で働くというのは、どういうことなのでしょうか?

人の命を救う仕事として、社会貢献度が高い業界です。当然、倫理観や使命感も求められます。ステータスが高く、「ありがとう」と言ってもらえる仕事です。人は生涯勉強ですが、生命関連産業で働く意味は、常に新しい情報や論文、研究データ等から学び、日進月歩の医療に素早く対応することが、価値につながります。自ら学ぶ、自己学習の習慣があることを求められるゆえんです。

Q11. 薬業界にグローバル企業が多いのはなぜですか?

グローバル企業はどの業界にもありますが、特に薬業界は世界を相手に、あるいは世界と結びついている企業が、多く見られます。これは、病気や治療に国境がないからです。いい薬は世界中の人が待っています。営業力や開発力の関係で、世界各国自前ですべて行うかどうかは別としても、いい薬があれば世界で売れるからだと思います。もうひとつの理由は、外資・内資問わず、その業務において、グローバル化しやすい産業だからです。国内だけで事業を行っている企業でも、海外オリジンのものを導入していたり、世界中の文献や論文を集め、MRにも情報として提供してくれます。従って、薬業界で働く人は自然と国際感覚が身に付き、国際情報も入りやすいのです。もちろん、学ぶ姿勢や意欲がなければあっという間に取り残されて、価値の低い人間になってしまいます。

Q12. 毎年何人ぐらいの学生が、製薬企業に応募するのでしょうか?

詳しいデータはありませんが、大手企業は100倍位の競争率があります。300人位の採用に対し、40,000人程がエントリーしますので、狭き門です。
企業によって選考基準は異なりますが、グループワーク等でLogical thinkingができるか、リーダーシップはあるか等を見られ、数度の面接で人物評価を行います。知識より意欲や心構え、姿勢、人に頼るのではなく自ら主体性を持って行動できる人物かが、重要な決め手となるでしょう。入社試験直前の付け焼刃的対応ではプロの眼鏡にかなうことは難しいですから、普段から高い意識を持ってニュースを見たり、読書に勤しみましょう!

Q13. 製薬企業が求める人材像って分かりますか?

製薬企業は教育を重視しています。最近の人材育成の基本は「教えない教育」となっています。自らが考え、自らが答えを出して成果に結び付けられる人材に育てることが主流となりました。そこで多くの企業が自己学習の習慣化と環境の整備(上司の指導力や育成力=モチベーションマネジメント)に取り組んでいます。あなたが、自己学習の習慣や主体的に考え行動できる人物だと評価されれば、内定はグッと近づきます。内定取得者は、入社後のスタートダッシュにかなり大きな差となって現れることでしょう。