【保存版】Web広告用語181選|意味・使い方・活用シーンまでわかりやすく解説!

2025年10月17日

【保存版】Web広告用語181選|意味・使い方・活用シーンまでわかりやすく解説!

2025年10月17日

Web広告の打ち合わせの場では、「CPA」「CTR」「DSP」といった略語が当然のように飛び交います。

しかし、それらを正しく理解しているかどうかで、議論への参加度や施策の精度は大きく変わります。

同じ施策を説明しても、用語を正確に把握している人とそうでない人とでは、受け手の「理解度」や「信頼度」に明確な差が生じます。

一方で現場の声を聞くと、「略語ばかりで何が何だかわからない」「使い方まで落とし込めていない」といった悩みも少なくありません。

そこで本記事では、Web広告の基礎から実務で役立つ応用まで、知っておくべき用語を整理しました。

意味・使い方・活用シーンを体系的に解説し、明日からの業務にすぐ役立つ保存版としてご活用いただけます。

Web広告の打ち合わせの場では、「CPA」「CTR」「DSP」といった略語が当然のように飛び交います。

しかし、それらを正しく理解しているかどうかで、議論への参加度や施策の精度は大きく変わります。

同じ施策を説明しても、用語を正確に把握している人とそうでない人とでは、受け手の「理解度」や「信頼度」に明確な差が生じます。

一方で現場の声を聞くと、「略語ばかりで何が何だかわからない」「使い方まで落とし込めていない」といった悩みも少なくありません。

そこで本記事では、Web広告の基礎から実務で役立つ応用まで、知っておくべき用語を整理しました。

意味・使い方・活用シーンを体系的に解説し、明日からの業務にすぐ役立つ保存版としてご活用いただけます。

1. まずはここから!Web基盤・技術用語

まずは、Web広告を理解するうえで欠かせない「Webの仕組み」や「技術用語」からスタートしましょう。

Web(ウェブ)

Webとは「World Wide Web」の略称で、インターネット上の情報をハイパーリンクで結び、ブラウザを通じて閲覧できる仕組みを指します。      

Web広告

Web広告は、Webサイトやアプリを通じて配信される広告の総称です。ディスプレイ広告やリスティング広告、SNS広告など多様な形式があり、ユーザーの行動データに基づくターゲティングが可能です。広告効果を可視化・最適化しやすい点が大きな特徴です。

Webサーバー

Webサーバーとは、Webサイトのデータ(HTMLや画像、動画など)を保管し、ユーザーのリクエストに応じて配信するコンピュータやソフトウェアを指します。

 Webサイト

Webサイトは、同一のドメイン内にある複数のWebページの集合体を指します。企業や個人が情報発信やサービス提供の場として構築し、目的に応じてコーポレートサイト、ECサイト、ポータルサイトなどに分類されます。 

Wiki(ウィキ)

Wikiは、複数のユーザーが自由に編集・更新できるWebサイトの仕組みです。代表例が「Wikipedia」で、情報を共同で作成・修正できるのが特徴です。専門知識の共有や社内ナレッジの管理など、オープンからクローズドまで幅広く活用されています。      

ブログ(Blog)、ブロガー(Blogger)

ブログはWeb上の日記や記事形式の情報発信ツールで、個人から企業まで幅広く活用されています。更新のしやすさや拡散性が高く、SEO対策やブランディングにも有効です。執筆者を「ブロガー」と呼び、情報発信者として影響力を持つケースも多いです。

ポータルサイト(Portal Site)

ポータルサイトは、ニュース、検索、メール、ショッピングなど多様な機能を集約したWebサイトを指します。ユーザーが最初にアクセスする「入口(ポータル)」としての役割を果たします。

 ミラーサイト(Mirror Site)        

ミラーサイトは、元のWebサイトと同一の内容を複製したサイトです。主にアクセス集中による負荷分散や、障害時のバックアップとして利用されます。

 オープンウェブ

オープンウェブは、特定のアプリやプラットフォームに依存せず、誰でもアクセスできる公開型のWeb領域を指します。透明性や汎用性の高さが特徴です。広告配信においても、オープンウェブかクローズド環境かで戦略が変わります。

インターネット広告

インターネット広告は、インターネット上の媒体を通じて配信される広告全般の総称です。ディスプレイ広告やSNS広告など形式は多岐にわたり、効果測定やターゲティングの柔軟さから、主要な広告媒体に成長しています。 

インターネットCM

インターネットCMは、動画を中心とした広告コンテンツをWeb上で配信するものを指します。

インターネット視聴率

インターネット視聴率とは、Webサイトや動画コンテンツに対する視聴・閲覧の割合を示す指標です。アクセス数などを基に算出され、媒体の影響力を測る基準となります。

Android(アンドロイド)

Androidは、Googleが開発したスマートフォン・タブレット向けのオペレーティングシステム(OS)です。

iOS(アイオーエス)      

iOSは、Appleが開発・提供するiPhoneやiPad専用のOSです。

IoT(アイオーティー / インターネット・オブ・シングス)

IoTは「Internet of Things」の略で、あらゆるモノがインターネットに接続され、相互に情報交換する仕組みを指します。

LTE(エルティーイー)

LTEは「Long Term Evolution」の略称で、第4世代(4G)移動通信システムを指します。従来の3Gに比べ高速かつ大容量のデータ通信が可能となり、スマートフォンの普及を後押ししました。

IP(アイピー)、IPアドレス        

IPは「Internet Protocol」の略で、インターネット通信を行う際の基本的な通信規約を意味します。IPアドレスは、ネットワーク上でコンピュータやスマホなどを識別する番号で、住所のような役割を果たします。

ISP(アイエスピー)  

ISPは「Internet Service Provider(インターネットサービスプロバイダー)」の略で、ユーザーにインターネット接続サービスを提供する事業者を指します。 

GPS(ジーピーエス)

GPSは「Global Positioning System」の略で、人工衛星を利用して現在位置を測定するシステムです。スマートフォンの位置情報サービスやカーナビで広く活用されています。

CSS(シーエスエス)

CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、Webページのデザインやレイアウトを指定するための言語です。HTMLと組み合わせて使用され、文字の色や大きさ、余白、背景などを制御します。統一感のあるWebデザインを実現する上で欠かせない技術です。

HTML / HTML5(エイチティーエムエル)  

HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、Webページの構造を記述するためのマークアップ言語です。HTML5では動画や音声、アニメーションの埋め込みにも対応し、表現力が向上しました。現在は“HTML(Living Standard)”として継続更新。慣例的に“HTML5”と呼ばれることもあります。

Java(ジャバ)

Javaは汎用性の高いプログラミング言語で、アプリの開発など幅広く利用されています。安定性に優れ、「一度書けばどこでも動く」という特性を持ちます。インターネット黎明期から重要な開発言語の一つです。

JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptはWebブラウザ上で動作するスクリプト言語で、Webページに動きやインタラクションを与えるために用いられます。

XML(エックスエムエル)           

XMLは「Extensible Markup Language」の略で、データを構造化して記述するための言語です。システム間でデータをやり取りする際に活用されます。

Flash(フラッシュ)      

Flashは、かつてWeb上の動画やアニメーションを表現するために広く使われた技術です。広告やゲーム制作に利用されましたが、2020年末にサポートが終了しました。

GIF(ジフ)、アニメーションGIF

GIFは「Graphics Interchange Format」の略で、256色までの画像を扱える形式です。特にアニメーションGIFは、短い動画のように繰り返し再生される表現が可能で、Web広告やSNS投稿で今なお活用されています。

JPEG(ジェイペグ)      

JPEGは「Joint Photographic Experts Group」によって定められた画像圧縮形式です。写真などフルカラーの画像を高圧縮で保存できるため、Webサイトや広告画像に広く利用されています。

MPEG(エムペグ)

MPEGは「Moving Picture Experts Group」によって標準化された動画や音声の圧縮規格です。MPEG-1やMPEG-4など複数の規格があります。

PNG(ピング)

PNGは「Portable Network Graphics」の略で、可逆圧縮が特徴の画像形式です。JPEGに比べファイルサイズが大きくなる傾向はありますが、画質の劣化がない点で重宝されています。      

ウィジェット(Widget)

ウィジェットは、Webサイトやデスクトップ、スマホ画面上で動作する小型アプリケーションや機能部品を指します。天気予報や時計、検索窓などが代表例です。

ウイルス(Virus)、マルウェア(Malware)

コンピューターウイルスは自己増殖機能を持ち、他のプログラムに感染して被害を広げる不正プログラムを指します。マルウェアはウイルスを含む悪意あるソフトウェア全般の総称です。広告配信やサイト閲覧を通じた感染例もあり、セキュリティ対策は欠かせません。

キャッシュ(Cache)

キャッシュは、一度アクセスしたWebページやデータを一時的に保存し、次回以降の表示を高速化する仕組みです。ブラウザキャッシュやサーバーキャッシュなどがあり、ユーザー体験の向上に寄与します。

コーデック(Codec)

コーデックは、音声や動画データを圧縮・伸張するためのソフトウェアや仕組みを指します。動画広告や配信サービスでは不可欠で、利用するコーデックによって画質やデータ容量、再生互換性が変わります。

ストレージ(Storage)

ストレージはデータを保存する装置や領域の総称です。パソコンやスマートフォンの内部ストレージだけでなく、クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)も一般的です。

プロキシ(Proxy)

プロキシは、ユーザーとインターネットの間に立つ仲介サーバーを指します。アクセスを代理で行うことでセキュリティ向上や通信制御が可能になります。

ドメイン名

ドメイン名は、インターネット上の住所に相当するもので、Webサイトを識別するための名前です。たとえば「example.com」のように表記され、IPアドレスの代わりに人間が覚えやすい形で利用できます。ブランド価値やSEO対策の観点からも重要な要素です。

2. Web広告の効果測定・指標関連用語

ここでは、Web広告の成果を測るうえで欠かせない「効果測定」や「指標」に関する用語を紹介します。

インプレッション数(Impression, Imp)

インプレッション数とは、広告がユーザーの画面上に表示された回数を示す指標です。クリックや視聴の有無を問わず、配信が行われた段階でカウントされます。広告の露出規模を把握する基本的な数値であり、リーチやクリック率と組み合わせて分析されます。

 リーチ(Reach)

リーチは、広告を目にした「ユニークユーザー数」を指します。同じユーザーが何度広告を見ても1回としてカウントされるため、広告がどれだけの人に届いたかを把握できます。ブランド認知や認知拡大の効果を測る際に重要です。

CTR(Click Through Rate / クリック率)

CTRは、広告表示回数に対してクリックされた割合を示す指標です。計算式は「クリック数 ÷ インプレッション数 × 100」で求められます。広告の訴求力やクリエイティブの効果を測る代表的な指標であり、改善の目安になります。

CV(Conversion / コンバージョン)        

CVとは、広告の目的として設定した最終的な成果を指します。商品購入、資料請求、会員登録などが代表例です。単にクリック数を追うのではなく、ビジネス成果に直結する「行動」を測るための指標です。

CVR(Conversion Rate / コンバージョン率)

CVRは、広告を見たユーザーのうち実際にコンバージョンに至った割合を示します。計算式は「コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100」です。広告の効率性やランディングページの最適化状況を評価する際に用いられます。

CPC(Cost Per Click / クリック単価)

CPCは、広告が1クリックされるごとに発生する費用を指します。計算式は「広告費 ÷ クリック数」です。クリック課金型広告で広く採用されており、コスト効率や予算管理の重要指標となります。

CPV(Cost Per View / 視聴単価)          

CPVは、動画広告が1回再生された際に発生する費用を指します。YouTube広告などで採用されており、広告がどれだけ再生されたかを直接的に測定できます。動画マーケティングにおける基本的な指標です。

CPCV(Cost Per Completed View)       

CPCVは、動画広告が最後まで視聴された場合に発生する費用を指す指標です。視聴完了課金型広告で採用され、広告の訴求力や視聴者の興味関心を測る目安となります。動画広告特有の効果測定に用いられます。

CPM(Cost Per Mille / インプレッション単価)

CPMは、広告が1,000回表示されるごとに発生する費用を示します。計算式は「広告費 ÷ インプレッション数 × 1,000」です。主に認知拡大やブランディング目的の広告で利用されます。

CPA(Cost Per Acquisition / 獲得単価)

CPAは、コンバージョン1件を獲得するためにかかった広告費を指します。計算式は「広告費 ÷ コンバージョン数」です。実際のビジネス成果を評価できるため、重要な指標の一つとされています。

CPO(Cost Per Order / 受注単価)        

CPOは、受注1件あたりにかかった広告費を示します。CPAと似ていますが、特に「注文(売上)」に結びついた成果に注目している点が特徴です。ECサイトなどでよく活用されます。

CPI(Cost Per Install / インストール単価)         

CPIは、モバイルアプリのインストール1件あたりに要した広告費を示す指標です。アプリマーケティングにおける代表的な成果指標であり、効率的なユーザー獲得施策の判断材料となります。 

CPF(Cost Per Fan / ファン獲得単価)

CPFは、SNSにおいてファンやフォロワーを1人獲得するための広告費を表す指標です。コミュニティ形成やブランドロイヤリティ向上を目的とする場合に重視されます。

CPE(Cost Per Engagement / エンゲージメント単価)

CPEは、いいね・シェア・コメントなどの「エンゲージメント」1件あたりの広告費を指します。SNS広告でよく用いられ、ユーザーの積極的な関与をどの程度効率よく獲得できているかを評価するために利用されます。

CPR(Cost Per Reach など文脈による)             

CPRは、広告で新たに1人のユーザーへリーチするために必要なコストを示します。文脈によっては別の意味(Cost Per Resultなど)で使われることもあります。 

eCPM(Effective Cost Per Mille)

eCPMは「実質的なCPM」を意味し、すべての収益をインプレッション数で割り、1,000回表示あたりの収益性を算出する指標です。複数の課金方式を横断して効果を比較する際に用いられます。 

ROI(Return On Investment / 投資対効果)         

ROIは、投資額に対してどれだけ利益を得られたかを示す指標です。計算式は「利益 ÷ 投資額 × 100」で求められます。広告だけでなく経営全般で使われる概念ですが、広告費用対効果の測定にも重要です。

ROAS(Return On Advertising Spend / 広告費用対効果)             

ROASは、広告費に対してどれだけの売上を上げられたかを示す指標です。計算式は「売上 ÷ 広告費 × 100」で表されます。

LTV(Life Time Value / 顧客生涯価値)

LTVは、1人の顧客が取引開始から終了までに企業にもたらす総利益を指します。短期的なCPAだけでなく、長期的な収益性を重視する際に欠かせない指標で、サブスクリプション型ビジネスで特に重要です。

ARPU(Average Revenue Per User / ユーザー平均売上)            

ARPUは、一定期間におけるユーザー1人あたりの平均売上を示す指標です。モバイルアプリや通信業界でよく用いられ、課金率や収益構造を把握するのに役立ちます。

KPI(Key Performance Indicator / 重要業績評価指標)

KPIは、最終的な目標(KGI)を達成するために設定される中間的な評価指標です。たとえば「会員登録数」「クリック率」などが該当します。適切なKPI設定は、施策の進捗を客観的に把握する鍵となります。

KGI(Key Goal Indicator / 重要目標達成指標)

KGIは、最終的に達成すべき目標を数値で示した指標です。売上高や契約数などが代表例で、KPIと合わせて設定されます。KGIはゴール地点を示し、KPIはそこへ到達するための道筋を測る役割を果たします。

GRP(Gross Rating Point / 延べ視聴率)

GRPは、広告の到達率と平均接触回数を掛け合わせた数値で、テレビ広告を中心に使われる指標です。100GRPは「対象人口全体が1回広告を見た状態」に相当します。Web広告との比較分析にも利用されます。

TRP(Target Rating Point / ターゲット視聴率)

TRPは、特定のターゲット層における広告の視聴率を示します。GRPが全体を対象とするのに対し、TRPは狙ったターゲットに対する広告のリーチと頻度を測定するため、より実務的な評価指標となります。

ビューアビリティ(Viewability)

ビューアビリティは、配信された広告のうち「実際にユーザーの画面に表示された割合」を示す指標です。IABの基準では、ディスプレイ広告は50%以上1秒以上表示、動画広告は“50%以上が2秒以上表示されると「ビューアブル」と定義されます。

ビュースルーコンバージョン(View Through Conversion)

ビュースルーコンバージョンは、広告をクリックしなくても「閲覧した後に一定期間内に成果に至った」行動を測定する指標です。ディスプレイ広告や動画広告で効果を測る際に活用されます。

直帰率(Bounce Rate)

直帰率は、サイトに訪問したユーザーが最初のページだけを閲覧して離脱した割合を示します。コンテンツの魅力やランディングページの適切性を判断する重要な指標です。

離脱率(Exit Rate)

離脱率は、特定のページを最後にしてサイトを離れた割合を指します。直帰率が「入口ページ」での離脱を測るのに対し、離脱率は全ページを対象とします。ページごとの課題を特定するのに有効です。

平均滞在時間(Average Time on Page)

平均滞在時間は、ユーザーが1ページにとどまった平均時間を指す指標です。長ければコンテンツに興味を持たれている可能性が高く、短ければ改善が必要と判断できます。

平均視聴ページ数(Pages per Session / Average Page Views)

平均視聴ページ数は、1回の訪問(セッション)で閲覧されたページ数の平均値を示します。多いほど回遊性が高く、サイト内の導線設計やコンテンツ充実度の評価に役立ちます。 

セッション数

セッション数は、ユーザーがWebサイトに訪問し、一定時間内に行った一連の行動をまとめた単位を指します。30分以上操作がなければ新しいセッションとしてカウントされます。Webサイトの集客状況を把握する基本指標です。

3.Web広告の種類・フォーマット用語

ここでは、日々の運用や打ち合わせで頻出する「Web広告の種類・フォーマット」に関する用語を紹介します。

アウトストリーム広告(Out-stream Ad)

アウトストリーム広告は、動画コンテンツの外に配置される動画広告の形式です。記事中やディスプレイ広告枠に挿入され、ユーザーがスクロールして視認したタイミングで再生されます。インストリーム広告と異なり、独立して配信可能な点が特徴です。

インストリーム広告(In-stream Ad)

インストリーム広告は、YouTubeなどの動画コンテンツの前後や途中に配信される動画広告です。プレロール・ミッドロール・ポストロールに分かれ、動画視聴の流れの中で訴求できる点が強みです。ブランディングや認知拡大に効果的です。

インバナー広告(In-banner Ad)

インバナー広告は、通常のディスプレイ広告枠(バナー枠)に動画を配信する形式です。動画視聴専用ではないため、コンテンツと自然に共存できます。

インフィード広告(In-feed Ad)

インフィード広告は、SNSやニュースサイトのフィード内に、通常の投稿や記事と同じ形式で表示される広告です。ユーザーの閲覧体験を妨げにくく、ネイティブ広告の代表的な形式として利用されています。

エキスパンド広告(Expand Ad)

エキスパンド広告は、ユーザーがカーソルを合わせる、またはクリックすることで広告枠が拡大し、より大きな表示になる広告です。 

オーバーレイ型広告(Overlay Ad)          

オーバーレイ広告は、動画やWebページ上に重ねて表示される半透明の広告です。視聴体験を完全に遮らずに訴求できる点が特徴です。

ネイティブ広告(Native Ad)

ネイティブ広告は、媒体のデザインやコンテンツの形式に合わせて表示される広告です。記事風や投稿型で表示され、ユーザーに広告感を与えにくいのが特徴です。自然な訴求でブランドや商品理解を促進できます。

ディスプレイ広告(Display Ad)

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上に表示される画像・動画・テキスト広告の総称です。バナー広告やリッチメディア広告など多様な形式が含まれます。認知拡大からリターゲティングまで幅広く活用されます。

テキスト広告(Text Ad)

テキスト広告は、文字情報のみで構成された広告です。検索連動型広告に多く利用され、キーワードに応じてユーザーの検索結果に表示されます。

バナー広告(Banner Ad)

バナー広告は、Webページの広告枠に配置される画像形式の広告です。静止画やアニメーションなど形式は多様で、ディスプレイ広告の基本形として広く利用されています。視覚的な訴求力に優れています。

フルスクリーン広告(Full Screen Ad)

フルスクリーン広告は、スマートフォンアプリなどで画面全体を占有して表示される広告です。強いインパクトを与えられる一方、ユーザー体験を妨げる可能性もあるため、適切な頻度とタイミングでの配信が重要です。 

フローティング広告(Floating Ad)         

フローティング広告は、Webページ上に浮かぶように表示される広告です。スクロールに追随して常に表示されるタイプもあり、視認性が高い反面、ユーザーに煩わしさを与えないデザイン設計が求められます。

ポップアップ広告(Pop-up Ad)

ポップアップ広告は、別ウィンドウや画面上に強制的に表示される広告です。高い注目度を得られる一方、ユーザー体験を阻害する可能性があります。

プレロール広告(Pre-roll Ad)

プレロール広告は、動画コンテンツの再生前に流れるインストリーム広告です。ユーザーが必ず目にするため認知拡大に効果的ですが、スキップ機能の有無や再生時間の長さが成果に影響します。      

ポストロール広告(Post-roll Ad)

ポストロール広告は、動画コンテンツの再生終了後に流れる広告です。動画を最後まで視聴したユーザーに配信されるため、エンゲージメントの高い層にリーチできます。購入や登録など次の行動を促す場面で有効です。

ミッドロール広告(Mid-roll Ad)

ミッドロール広告は、動画の途中で挿入されるインストリーム広告です。テレビCMに近い形式で、ユーザーが視聴を継続するためスキップされにくい傾向があります。ただし配信位置や長さの工夫が必要です。

デジタルサイネージ(Digital Signage)

デジタルサイネージは、駅や商業施設などに設置されたディスプレイを利用して配信される広告です。動画や静止画を表示でき、リアルタイム更新も可能です。屋外広告とデジタルの特性を融合させた媒体として普及しています。

デジタルオーディオ広告(Digital Audio Ad / 音声広告)  

デジタルオーディオ広告は、音楽配信サービスやポッドキャストで配信される音声広告です。画面を見ていないシーンでも訴求でき、ながら利用のユーザーにリーチできる点が特徴です。

リスティング広告(Listing Ad)

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示されるテキスト広告です。ユーザーの検索意図に基づいて表示されるため、購買意欲が高い層へのアプローチに適しています。

PPC広告(Pay Per Click Advertising)

PPC広告は、クリックごとに費用が発生する広告モデルの総称です。リスティング広告やディスプレイ広告の一部に採用され、効率的にトラフィックを獲得できる仕組みとして広く普及しています。 

アフィリエイト広告(Affiliate Ad)          

アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告モデルで、広告主は成果(購入・登録など)が発生した場合のみ報酬を支払います。メディア運営者やブロガーが参加する形態が多く、広告主にとってリスクが低い点が特徴です。

ブランディング広告(Branding Ad)

ブランディング広告は、商品やサービスの認知拡大やイメージ向上を目的とした広告です。短期的な成果よりも中長期的なブランド価値の向上を重視します。動画広告やディスプレイ広告で多く活用されます。

純広告(Premium / Direct-sold Ad)        

純広告は、特定の媒体やメディアに広告枠を買い取り、一定期間掲載する形式の広告です。掲載位置や期間が保証されるため、認知拡大やブランディングに有効です。

リターゲティング / リマーケティング広告(Retargeting / Remarketing)   

リターゲティング広告は、過去にサイトを訪問したユーザーに対して再度配信される広告です。購買検討中のユーザーに再アプローチでき、コンバージョン率の向上に効果的です。

類似ユーザーターゲティング(Lookalike Targeting)

類似ユーザーターゲティングは、既存顧客やコンバージョンユーザーの特徴をもとに、類似する属性を持つ新規ユーザーを見つけ出し広告を配信する手法です。新規顧客獲得に効果的で、SNS広告で多く活用されています。

運用型広告(Programmatic Advertising)

運用型広告は、広告枠を自動で買い付け運用する形式です。データ活用によりターゲティング精度が高く、柔軟に予算配分や効果改善ができる点が特徴です。

インビュー課金

インビュー課金は、広告がユーザーの画面上に一定割合以上表示された時点で課金される方式です。      

クリック課金型広告

クリック課金型広告は、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生する広告モデルです。無駄な露出に費用を払わずに済むため、成果志向の広告運用に適しています。

4. Web広告配信プラットフォーム・仕組み用語

続いて、Web広告配信プラットフォーム・仕組みに関する用語を見ていきましょう。      

Google広告

Google広告は、Googleが提供する広告配信サービスで、検索広告・ディスプレイ広告・動画広告などを一元管理できます。検索結果やYouTube、GDNなど幅広い媒体に配信できるため、国内外で最も利用される広告プラットフォームです。

GDN(Google Display Network)

GDNは、Googleが提携する数百万規模のWebサイトやアプリにディスプレイ広告を配信できるネットワークです。ターゲティング精度が高く、リマーケティングやオーディエンス配信にも対応しています。      

Yahoo!広告(検索広告 / ディスプレイ広告)

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANが提供する広告サービスで、検索結果に表示される検索広告と、各種メディア面に表示されるディスプレイ広告を展開しています。日本国内で高い利用率を誇り、Google広告と並ぶ主要プラットフォームです。

 Facebook広告    

Facebook広告は、年齢・性別・趣味嗜好・行動履歴など多様なターゲティングが可能です。フィード、ストーリーズ、メッセンジャーなど多彩な配信面を持ち、精緻なユーザー分析に基づく広告が強みです。

Instagram広告   

Instagram広告は、Facebook広告と統合管理されるSNS広告で、ビジュアル訴求に優れています。フィード・ストーリーズ・リール・発見タブなどに表示でき、特に若年層やブランド志向ユーザーへの効果的なアプローチに適しています。 

Twitter広告

Twitter広告(現X広告)は、タイムラインや検索結果などに表示される広告です。拡散力が高く、トレンドとの連動やリアルタイム性を活かした施策に適しています。エンゲージメント課金やフォロワー獲得広告など多彩な形式があります。

LINE広告

LINE広告は、LINEアプリ内のタイムラインやトーク一覧、LINEニュースなどに配信される広告サービスです。国内利用者数が多く、日常的に使われるプラットフォームであるため、幅広い層へのリーチに強みを持ちます。

Ad Server(アドサーバー)

アドサーバーは、広告配信を管理・制御するためのシステムです。広告の表示回数やクリック数などのデータを記録し、効果測定や最適化を行います。広告主・代理店・媒体社にとって、運用効率を高める中核的な仕組みです。

Ad Network(アドネットワーク)

アドネットワークは、複数の媒体サイトを束ねて広告主に提供する仕組みです。広告主は一度の出稿で多くのサイトに配信でき、媒体側は広告枠を効率的に販売できます。

 Ad Exchange(アドエクスチェンジ)

アドエクスチェンジは、広告枠をリアルタイムに売買する取引所です。広告主側のDSPと媒体側のSSPをつなぎ、入札方式で配信を決定します。透明性が高く、効率的な広告取引を可能にします。

DSP(デマンドサイドプラットフォーム)

DSPは、広告主や代理店が利用する広告配信プラットフォームです。ターゲティング条件や予算を設定すると、アドエクスチェンジ経由で自動的に最適な広告枠を買い付けます。

SSP(サプライサイドプラットフォーム)

SSPは、媒体社が広告枠を効率的に販売するためのプラットフォームです。複数のDSPやアドネットワークと接続し、収益最大化を図ります。媒体社側にとっての広告在庫管理システムとも言えます。

RTB(リアルタイムビッディング)          

RTBは、広告枠をリアルタイムの入札形式で販売する仕組みです。ユーザーがページを開いた瞬間にオークションが行われ、最も高い入札額と関連性を持つ広告が表示されます。プログラマティック広告の中核技術です。

DMP(データマネジメントプラットフォーム)

DMPは、ユーザーの属性や行動データを収集・統合・分析するプラットフォームです。広告配信のターゲティング精度を高め、LTV向上や顧客分析に役立ちます。

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)

CDPは、自社が保有する顧客データを統合・一元管理するプラットフォームです。DMPが外部データも含めるのに対し、CDPは主にファーストパーティデータを扱います。CRMやマーケティングオートメーションと連携する基盤となります。

CMP(同意管理プラットフォーム)          

CMPは、ユーザーのCookie利用や個人情報利用に関する同意を取得・管理するための仕組みです。GDPRやCCPAなどプライバシー規制に対応するために導入が進んでおり、広告配信の適法性確保に欠かせません。

CMS(コンテンツマネジメントシステム)             

CMSは、Webサイトのコンテンツを管理・更新するためのシステムです。専門知識がなくても記事や画像を容易に更新できます。

CRM(カスタマー・リレーション・マネジメント)

CRMは、顧客との関係を管理・強化するための仕組みやシステムを指します。顧客情報を一元化し、最適なコミュニケーションを実現します。

SDK(ソフトウェア開発キット)

SDKは、アプリ開発を効率化するためのツール群です。広告SDKを導入すると、アプリ内で広告配信や効果測定が可能になります。モバイル広告市場において重要な役割を果たします。

API(アプリケーションプログラミングインターフェース)

APIは、異なるソフトウェア同士が連携するための仕組みです。広告運用では、APIを利用してレポート取得や入札調整を自動化できます。外部サービスとの統合を可能にする重要な技術です。

IS(Impression Share / インプレッションシェア)            

ISは、広告が表示可能な機会のうち、実際に表示された割合を示す指標です。競合との比較や、入札・広告ランクの改善余地を測るために活用されます。

広告ランク(Ad Rank)

広告ランクは、検索広告の掲載順位を決定するための指標です。入札額だけでなく、広告の関連性や品質スコアも考慮されます。

品質スコア(Quality Score)       

品質スコアは、広告やキーワードの品質評価を数値化したものです。クリック率の予測、広告の関連性、ランディングページの利便性などが評価基準となり、広告ランクやCPCに影響します。

品質インデックス(Quality Index)          

品質インデックスは、Yahoo!広告における広告品質の評価指標です。広告表示順位やクリック単価に直接影響します。広告の改善を行う際に重要な参考指標です。

エンハンストキャンペーン / ユニファイドキャンペーン

エンハンストキャンペーンは、PC・スマホ・タブレットなど複数デバイスにまたがる広告配信を一元管理できるキャンペーン形式です。ユニファイドキャンペーンとも呼ばれ、デバイス横断的な運用効率を高めます。

1st / 2nd / 3rd パーティデータ

1stパーティデータは自社が直接収集した顧客データ、2ndパーティデータは他社が保有するデータを共有して活用するもの、3rdパーティデータは外部業者が収集・販売するデータを指します。広告ターゲティングの精度を高めるために使い分けられます。

3PAS(Third Party Ad Serving)

3PASは、第三者配信とも呼ばれ、広告配信を第三者のアドサーバーを介して行う仕組みです。配信データを客観的に計測できるため、透明性や信頼性の確保に役立ちます。

 ads.txt(アズ・ドット・ティーエックスティー)   

ads.txtは、IABが策定した不正広告取引防止のための仕組みです。媒体社が自サイトに「どの販売者が正規の広告枠を販売できるか」を記載したテキストファイルを公開することで、広告枠取引の透明性を高めます。

5. Web広告のSEO・解析・運用関連用語

ここでは、日々のレポートや会議で頻出する「SEO・解析・運用」に関する用語をわかりやすく整理しました。

SEO(検索エンジン最適化)

SEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索結果において自社サイトを上位表示させるための施策です。コンテンツの質、キーワード最適化、内部リンク、被リンクなどが重要要素となります。自然検索からの流入増加を目的とします。

SEM(検索エンジンマーケティング)

SEMは「Search Engine Marketing」の略で、検索エンジンを活用したマーケティング全般を指します。SEOとリスティング広告の両方を含む概念であり、検索経由の集客を最大化するための戦略的手法です。

オーガニック検索

オーガニック検索は、広告枠を除いた検索結果に自然表示されるリンクからの流入を指します。クリック課金が不要で、SEOによって順位を高めることでアクセスを安定的に増やせる点が特徴です。

検索エンジン

検索エンジンは、インターネット上の膨大な情報を自動で収集・分類し、ユーザーの検索クエリに応じて関連する情報を提供するシステムです。Google、Bing、Yahoo!が代表例で、SEOやSEMの基盤となります。

掲載順位

掲載順位とは、検索結果ページにおけるWebページや広告の表示位置を指します。順位が高いほどクリックされやすく、SEO対策や入札戦略の成果を示す重要な指標です。

検索クエリ

検索クエリは、ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのことです。ユーザーの意図を把握し、適切なキーワード選定や広告配信に活用されます。検索意図分析の基盤となります。

TD(Title & Description)

TDとは、検索結果に表示されるページの「タイトル(Title)」と「説明文(Description)」を指します。SEOにおける重要要素で、適切に設定することでクリック率向上やユーザー理解促進につながります。

スモールキーワード

スモールキーワードは、検索ボリュームが小さい代わりに競合が少なく、特定ニーズに対応したキーワードです。成約率が高い傾向にあり、ロングテールSEO戦略で活用されます。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは、検索ボリュームが大きく競合も激しい一般的なキーワードです。上位表示されれば大きな流入を得られる一方、対策には多大な労力やコストがかかります。

ロングテールワード

ロングテールワードは、複数語を組み合わせた具体的で検索ボリュームの少ないキーワードです。ユーザーの意図が明確でコンバージョン率が高く、ニッチな市場を攻略するSEO戦略に有効です。

アルゴリズム

アルゴリズムは、検索エンジンが検索順位を決定するために用いる計算ルールのことです。Googleのアルゴリズムは数百の要因を考慮し、ユーザーに最適な結果を表示します。SEO施策はこの仕組みを理解することが前提です。

PV(ページビュー)

PVは、Webページが表示された回数を指す指標です。1人のユーザーが同じページを何度閲覧してもカウントされ、サイト全体の閲覧規模を把握する基本指標となります。

UU(ユニークユーザー)

UUは、一定期間内にサイトを訪問した重複を除いたユーザー数を指します。純粋な利用者数を示すため、PVと組み合わせてサイトの人気やリーチを測定するのに活用されます。

回遊率

回遊率は、ユーザーがサイト内で複数ページを閲覧する割合を指します。高ければコンテンツや導線が魅力的である可能性が高く、低い場合はナビゲーションやコンテンツの改善が必要とされます。

参照元(リファラー)

参照元は、ユーザーがWebサイトに訪れる直前に利用していたページや媒体を指します。検索エンジン、SNS、外部サイトなどが含まれ、アクセス解析において流入経路を把握するために活用されます。

LP(ランディングページ)

LPは、広告や検索結果をクリックしたユーザーが最初に訪れるページを指します。商品購入や資料請求など特定のアクションに誘導する目的で設計され、広告運用の成否を左右します。

LPO(ランディングページ最適化)          

LPOは、ランディングページのデザインや内容を改善し、コンバージョン率を高める施策です。CTAの配置や訴求内容、フォーム設計などを検証し、広告効果を最大化します。

CTA(コールトゥアクション)

CTAは、ユーザーに具体的な行動を促すための要素です。「資料請求はこちら」「今すぐ購入」などのボタンやリンクが典型例です。LPや広告で成果を生むための最重要パーツです。

アトリビューション分析

アトリビューション分析は、ユーザーがコンバージョンに至るまでに接触した複数チャネルの貢献度を評価する手法です。単一接点に成果を帰属させるのではなく、全体的な効果を測定することで予算配分の最適化に役立ちます。

アクセス解析

アクセス解析は、Webサイトの訪問者数や行動をデータとして収集・分析することです。Googleアナリティクスなどのツールを用いて、流入経路、滞在時間、コンバージョン状況を把握し、改善施策に活用します。

ヒートマップ

ヒートマップは、ユーザーがWebページ上でどこをよく見ているか、どこをクリックしているかを可視化する分析手法です。色の濃淡で示されるため直感的に理解でき、ページ改善やCTA最適化に役立ちます。

6. Web広告マーケティング・ユーザー行動概念に関する用語     

ここでは、広告効果の裏側を支える「ユーザーの行動」や「体験設計」に関する基本用語をまとめました。

UI(ユーアイ)

UIは「User Interface」の略で、ユーザーとシステムの接点を指します。Webサイトやアプリのデザイン、ボタン配置、入力フォームなどが該当します。直感的に操作できるUI設計は、広告効果やCVRにも大きく影響します。

UX(ユーエックス)       

UXは「User Experience」の略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得る体験全体を指します。UIを含む広い概念で、広告との接触から購入、利用後の満足度までを含みます。優れたUXは顧客ロイヤリティの向上につながります。

ユーザビリティ(Usability)        

ユーザビリティは、Webサイトやアプリの「使いやすさ」を示す概念です。直感的に操作できるか、目的をスムーズに達成できるかが評価基準となります。ユーザビリティが高いほど、広告やサービスの効果も最大化されます。

ペルソナ(Persona)     

ペルソナは、典型的なターゲットユーザー像を具体的に設定したものです。年齢・職業・趣味・課題などを詳細に定義し、広告戦略やコンテンツ設計の指針とします。抽象的な「顧客層」を具体化するための重要なフレームワークです。

 デモグラフィック

デモグラフィックは、年齢・性別・職業・居住地・収入などの人口統計学的属性を指します。広告配信や市場分析において、ターゲティングの基本的な指標となります。心理的要素(サイコグラフィック)と組み合わせて活用されます。

流入経路

流入経路は、ユーザーがどのチャネルからWebサイトへ訪問したかを示します。検索エンジン、SNS、広告、メールなどが代表例です。アクセス解析により流入経路を把握することで、集客戦略の改善が可能となります。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーは、顧客が商品やサービスを認知してから購入・利用に至るまでの一連のプロセスを可視化したものです。接触チャネルや心理状態を整理することで、適切な広告施策やコンテンツ提供を設計できます。

フリークエンシー

フリークエンシーは、1人のユーザーに広告が表示された平均回数を指します。認知拡大には一定の回数が必要ですが、多すぎると逆効果(広告疲れ)を招きます。適切な上限設定が重要です。

PDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)サイクル

PDCAサイクルは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の4段階で業務を継続的に改善する手法です。広告運用やマーケティングにおいても効果検証と改善の基盤となります。

AIDMA(アイドマ)

AIDMAは、消費者の購買行動モデルで「Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)」の頭文字から構成されます。マスメディア広告の効果測定に用いられる代表的モデルです。

AISAS®(アイサス)

AISASは、インターネット時代の購買行動モデルで「Attention→Interest→Search→Action→Share」を指します。検索や共有を含む点が特徴で、デジタル広告戦略を考える上で重要なフレームワークです。

A/Bテスト

A/Bテストは、2種類以上の広告やWebページを比較し、どちらがより成果を出すかを検証する手法です。見出しや画像、CTAなどを変えてテストし、科学的に効果を改善します。

DAU(デイリーアクティブユーザー)

DAUは、1日あたりにサービスを利用したユーザー数を指す指標です。アプリやSNSで頻繁に利用され、利用習慣の定着度を測るために重要です。

MAU(マンスリーアクティブユーザー)

MAUは、1か月あたりにサービスを利用したユーザー数を指します。サービスの規模感や利用継続率を測る基本指標で、DAUとの比較で「利用頻度」も評価できます。

エンゲージメント

エンゲージメントは、ユーザーが広告やブランドにどれだけ積極的に関わっているかを示す概念です。いいね、シェア、コメント、再訪問などが含まれます。単なるリーチではなく「深い関係性」を示します。

オウンドメディア

オウンドメディアは、自社が保有・運営するWebサイトやブログ、SNSアカウントなどを指します。広告費をかけずに情報発信でき、長期的なブランディングやSEO効果に貢献します。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、ユーザーに価値ある情報を提供し、信頼関係を築いた上で商品やサービスの購買につなげる手法です。記事・動画・ホワイトペーパーなど多様な形式が用いられます。

 ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアマーケティングは、SNSを活用して認知拡大・顧客獲得・ファン化を目指すマーケティング活動です。双方向のコミュニケーションが可能で、UGCやインフルエンサー施策とも組み合わせられます。

ブランドセーフティ

ブランドセーフティは、広告が不適切なコンテンツや環境に表示されないようにする取り組みです。ブランドイメージを守るため、配信先の精査やフィルタリングが重要です。

ブランドリフト

ブランドリフトは、広告接触前後でのブランド認知や購買意向の変化を測定する調査手法です。アンケートや広告配信データを活用し、広告の「態度変容」効果を定量的に把握できます。

インフルエンサー(Influencer)

インフルエンサーは、SNSなどで大きな影響力を持ち、購買行動に影響を与える個人を指します。マイクロインフルエンサーから著名人まで幅広く、商品紹介やブランド施策で活用されます。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)

UGCは、ユーザーが自主的に作成・公開するコンテンツの総称です。口コミやレビュー、SNS投稿などが代表例です。広告より信頼されやすく、マーケティング活用が広がっています。

 CGM(Consumer Generated Media)

CGMは、ユーザー参加型のWebサービスやプラットフォームを指し、UGCを発信・共有できる仕組みを持ちます。ブログサービス、SNS、口コミサイトなどが代表例で、広告との連動も重要です。

7. Webのセキュリティ・データ関連用語

ここでは、広告配信やデータ計測に欠かせない「セキュリティ」や「プライバシー保護」に関する用語を紹介します。

Cookie(クッキー)/ファーストパーティ / サードパーティ

Cookieは、ユーザーの行動や設定を保存する仕組みです。自社サイトが発行するものをファーストパーティCookie、外部ドメインが発行するものをサードパーティCookieと呼びます。広告ターゲティングや計測に利用されます。

共通ID、代替ID

共通ID・代替IDは、サードパーティCookie規制に対応するための識別子です。複数のサービス間で共通して利用できるIDを発行し、ユーザーのプライバシーを保護しつつターゲティングや計測を可能にします。      

Do Not Track

Do Not Trackは、ユーザーがブラウザ設定で「行動追跡を拒否」できる機能です。対応サイトはこの意思を尊重して追跡を制御します。プライバシー保護意識の高まりに応じて導入されました。

ITP(Intelligent Tracking Prevention)

ITPは、AppleのSafariブラウザに搭載されたトラッキング制御機能です。サードパーティCookieの利用を制限し、ユーザーのプライバシーを保護します。広告計測やリターゲティングに大きな影響を与えました。

ATT(App Tracking Transparency)        

ATTは、iOS14以降で導入されたAppleのプライバシー機能です。アプリがユーザーのデータを追跡する際、明示的な許可を求める仕組みです。広告主はオプトイン前提での計測設計が必要となりました。

SSL(Secure Sockets Layer)

SSLは、インターネット上の通信を暗号化する仕組みです。URLが「https://」で始まるサイトはSSL対応済みで、安全な通信を保証します。広告配信やECサイトにおいて不可欠なセキュリティ技術です。

プライバシーポリシー

プライバシーポリシーは、ユーザー情報の収集・利用・管理方法を明記した文書です。広告配信やCookie利用に関する説明責任を果たすため、サイトやアプリに必ず掲載することが求められます。

 データクリーンルーム

データクリーンルームは、プライバシーを保護した状態で広告主とプラットフォームがデータを安全に分析できる環境です。個人を特定せずに重複除去や効果検証が可能で、Cookieレス時代の計測手法として注目されています。

8. Web広告の運用でよく使うツール

ここでは、日々の広告運用や効果測定でよく使われる代表的なツールを紹介します。

 Google Ads Editor(グーグルアドエディター)

Google Ads Editorは、Google広告の大規模なキャンペーンを効率的に編集・管理できるデスクトップアプリです。オフライン編集や一括変更が可能で、運用の効率化に役立ちます。

 Google Analytics(グーグルアナリティクス)

Google Analyticsは、Webサイトやアプリのアクセス解析ツールです。ユーザー数、流入経路、行動、コンバージョンを詳細に把握でき、広告効果の分析や改善に広く利用されています。

 グーグル・タグ・マネージャ(GTM)

GTMは、Webサイトのタグ(計測用コード)を一元管理できるツールです。エンジニアに依頼せずにタグを設置・更新できるため、広告効果測定やマーケティング施策のスピードを高めます。

 キャンペーンエディター

キャンペーンエディターは、Yahoo!広告の運用を効率化するデスクトップツールです。Google Ads Editorと同様に、大規模アカウントの一括編集や管理を可能にします。      

タグ

タグは、広告や解析ツールを実行するための短いコードです。ページ内に設置することでユーザー行動やコンバージョンを計測できます。適切なタグ管理は広告運用の精度向上に直結します。

ALT(オルト)テキスト

ALTテキストは、画像に代替説明文を付与する属性です。検索エンジンに内容を伝えるSEO効果や、視覚障害者向けのアクセシビリティ向上に寄与します。広告バナー画像にも適切なALT設定が推奨されます。

Web広告用語を「使えるように」するために   

Web広告の用語は、意味を理解するだけでは十分ではありません。

実際の会話やレポート、施策設計の中で「どう使うか」が身についてはじめて、真の理解といえます。

ここでは、混同しやすいワードの違いや、現場での使い方、覚え方のコツを紹介します。

よくある混同ワードの比較

Web広告の用語は似ている言葉が多く、混同されやすいのが実情です。実例をいくつか見ていきましょう。

「CPA」と「CPO」

「CPA」と「CPO」は、どちらも獲得単価を示しますが、CPAは「コンバージョン1件にかかった費用」を指し、CPOは「注文1件にかかった費用」を指します。ECサイトで「資料請求」や「会員登録」を成果とするならCPA、実際の売上につながるのはCPOという違いがあります。

「CTR」と「CVR」

「CTR」と「CVR」も混同されやすい用語です。CTRはクリック率で広告の訴求力を示し、CVRはコンバージョン率で最終成果の効率を示します。CTRが高くてもCVRが低ければ売上には直結しません。指標を正しく理解し、レポートで区別して使い分けることが求められます。

「リーチ」と「インプレッション」

「リーチ」と「インプレッション」もよく取り違えられる言葉です。リーチは広告を見た「人数」、インプレッションは「表示回数」であり、同じ人に複数回表示されてもリーチは1にとどまります。この区別が曖昧だと、広告の効果を正しく測れなくなります。

会話やレポートでの実践例

用語は「知識として理解している」だけでは十分ではなく、実際の会話やレポートで自然に使えることが重要です。 

たとえば会議で「このキャンペーンのCTRは高いがCVRが低いため、ランディングページの改善が必要です」と言えると、単に数値を読み上げるのではなく、課題を示し改善提案まで行えます。 

レポート作成でも同様です。単に「インプレッション数が増加した」と書くのではなく、「インプレッションは伸びたがリーチは横ばいで、既存ユーザーへのフリークエンシーが高まりすぎている可能性がある」と指摘できれば、読んだ相手の理解度も信頼度も大きく変わります。

また、クライアントに説明する際は、専門用語を使いつつも補足を加えることが効果的です。たとえば「CPAは1件あたりの獲得単価を示し、今回は3,000円でした。つまり、新規顧客を1人獲得するのに3,000円のコストがかかったということです」と噛み砕いて伝えると、知識レベルが異なる相手にも理解してもらえます。

覚え方のコツ

用語を効率的に覚えるためには、単語帳のように丸暗記するよりも「自分の業務や施策に関連づけて覚える」ことが効果的です。たとえばリスティング広告を担当しているなら、日々の運用で必ず目にする「CTR」「CPC」「CPA」から重点的に理解すると定着しやすくなります。

また、似た用語は「セット」で覚えると理解が深まります。「CTR=クリック率」「CVR=コンバージョン率」と並べて学ぶ、「リーチ=人数」「インプレッション=回数」と対比で押さえる、といった方法です。

さらに、レポート作成や社内会議の場で積極的に使ってみるのも有効です。アウトプットを通じて言葉が定着し、「知っている」から「使える」段階へとステップアップできます。

加えて、英語の略語そのものの意味を理解して覚えることもおすすめです。「CTR(Click Through Rate)」は「クリックを通じる割合」、「CPA(Cost Per Acquisition)」は「1件獲得するためのコスト」と英語の構造で捉えると、概念の本質を直感的に理解できるようになるでしょう。

業界初心者が知っておきたい注意点

Web広告の世界は専門用語が多く、さらに日々新しい言葉や概念が生まれます。そのため初心者が最初からすべてを理解しようとすると混乱しがちです。まずは基本用語を優先的に押さえ、徐々に周辺知識を広げるのがおすすめです。 

また、用語の定義は媒体や文脈によって微妙に異なることがあります。たとえば「コンバージョン」はECでは「購入」を指す一方、BtoBでは「資料請求」や「問い合わせ」を意味することもあります。そのため、会話やレポートでは「今回のCVは〇〇を指します」と明示することが重要です。         

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Web用語をマスターした次は、記事や広告表現の精度にも目を向けましょう。医療や美容、ヘルスケア領域の情報発信では、「根拠のある表現」が欠かせません。

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1. まずはここから!Web基盤・技術用語

まずは、Web広告を理解するうえで欠かせない「Webの仕組み」や「技術用語」からスタートしましょう。

Web(ウェブ)

Webとは「World Wide Web」の略称で、インターネット上の情報をハイパーリンクで結び、ブラウザを通じて閲覧できる仕組みを指します。      

Web広告

Web広告は、Webサイトやアプリを通じて配信される広告の総称です。ディスプレイ広告やリスティング広告、SNS広告など多様な形式があり、ユーザーの行動データに基づくターゲティングが可能です。広告効果を可視化・最適化しやすい点が大きな特徴です。

Webサーバー

Webサーバーとは、Webサイトのデータ(HTMLや画像、動画など)を保管し、ユーザーのリクエストに応じて配信するコンピュータやソフトウェアを指します。

 Webサイト

Webサイトは、同一のドメイン内にある複数のWebページの集合体を指します。企業や個人が情報発信やサービス提供の場として構築し、目的に応じてコーポレートサイト、ECサイト、ポータルサイトなどに分類されます。 

Wiki(ウィキ)

Wikiは、複数のユーザーが自由に編集・更新できるWebサイトの仕組みです。代表例が「Wikipedia」で、情報を共同で作成・修正できるのが特徴です。専門知識の共有や社内ナレッジの管理など、オープンからクローズドまで幅広く活用されています。      

ブログ(Blog)、ブロガー(Blogger)

ブログはWeb上の日記や記事形式の情報発信ツールで、個人から企業まで幅広く活用されています。更新のしやすさや拡散性が高く、SEO対策やブランディングにも有効です。執筆者を「ブロガー」と呼び、情報発信者として影響力を持つケースも多いです。

ポータルサイト(Portal Site)

ポータルサイトは、ニュース、検索、メール、ショッピングなど多様な機能を集約したWebサイトを指します。ユーザーが最初にアクセスする「入口(ポータル)」としての役割を果たします。

 ミラーサイト(Mirror Site)        

ミラーサイトは、元のWebサイトと同一の内容を複製したサイトです。主にアクセス集中による負荷分散や、障害時のバックアップとして利用されます。

 オープンウェブ

オープンウェブは、特定のアプリやプラットフォームに依存せず、誰でもアクセスできる公開型のWeb領域を指します。透明性や汎用性の高さが特徴です。広告配信においても、オープンウェブかクローズド環境かで戦略が変わります。

インターネット広告

インターネット広告は、インターネット上の媒体を通じて配信される広告全般の総称です。ディスプレイ広告やSNS広告など形式は多岐にわたり、効果測定やターゲティングの柔軟さから、主要な広告媒体に成長しています。 

インターネットCM

インターネットCMは、動画を中心とした広告コンテンツをWeb上で配信するものを指します。

インターネット視聴率

インターネット視聴率とは、Webサイトや動画コンテンツに対する視聴・閲覧の割合を示す指標です。アクセス数などを基に算出され、媒体の影響力を測る基準となります。

Android(アンドロイド)

Androidは、Googleが開発したスマートフォン・タブレット向けのオペレーティングシステム(OS)です。

iOS(アイオーエス)      

iOSは、Appleが開発・提供するiPhoneやiPad専用のOSです。

IoT(アイオーティー / インターネット・オブ・シングス)

IoTは「Internet of Things」の略で、あらゆるモノがインターネットに接続され、相互に情報交換する仕組みを指します。

LTE(エルティーイー)

LTEは「Long Term Evolution」の略称で、第4世代(4G)移動通信システムを指します。従来の3Gに比べ高速かつ大容量のデータ通信が可能となり、スマートフォンの普及を後押ししました。

IP(アイピー)、IPアドレス        

IPは「Internet Protocol」の略で、インターネット通信を行う際の基本的な通信規約を意味します。IPアドレスは、ネットワーク上でコンピュータやスマホなどを識別する番号で、住所のような役割を果たします。

ISP(アイエスピー)  

ISPは「Internet Service Provider(インターネットサービスプロバイダー)」の略で、ユーザーにインターネット接続サービスを提供する事業者を指します。 

GPS(ジーピーエス)

GPSは「Global Positioning System」の略で、人工衛星を利用して現在位置を測定するシステムです。スマートフォンの位置情報サービスやカーナビで広く活用されています。

CSS(シーエスエス)

CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、Webページのデザインやレイアウトを指定するための言語です。HTMLと組み合わせて使用され、文字の色や大きさ、余白、背景などを制御します。統一感のあるWebデザインを実現する上で欠かせない技術です。

HTML / HTML5(エイチティーエムエル)  

HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、Webページの構造を記述するためのマークアップ言語です。HTML5では動画や音声、アニメーションの埋め込みにも対応し、表現力が向上しました。現在は“HTML(Living Standard)”として継続更新。慣例的に“HTML5”と呼ばれることもあります。

Java(ジャバ)

Javaは汎用性の高いプログラミング言語で、アプリの開発など幅広く利用されています。安定性に優れ、「一度書けばどこでも動く」という特性を持ちます。インターネット黎明期から重要な開発言語の一つです。

JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptはWebブラウザ上で動作するスクリプト言語で、Webページに動きやインタラクションを与えるために用いられます。

XML(エックスエムエル)           

XMLは「Extensible Markup Language」の略で、データを構造化して記述するための言語です。システム間でデータをやり取りする際に活用されます。

Flash(フラッシュ)      

Flashは、かつてWeb上の動画やアニメーションを表現するために広く使われた技術です。広告やゲーム制作に利用されましたが、2020年末にサポートが終了しました。

GIF(ジフ)、アニメーションGIF

GIFは「Graphics Interchange Format」の略で、256色までの画像を扱える形式です。特にアニメーションGIFは、短い動画のように繰り返し再生される表現が可能で、Web広告やSNS投稿で今なお活用されています。

JPEG(ジェイペグ)      

JPEGは「Joint Photographic Experts Group」によって定められた画像圧縮形式です。写真などフルカラーの画像を高圧縮で保存できるため、Webサイトや広告画像に広く利用されています。

MPEG(エムペグ)

MPEGは「Moving Picture Experts Group」によって標準化された動画や音声の圧縮規格です。MPEG-1やMPEG-4など複数の規格があります。

PNG(ピング)

PNGは「Portable Network Graphics」の略で、可逆圧縮が特徴の画像形式です。JPEGに比べファイルサイズが大きくなる傾向はありますが、画質の劣化がない点で重宝されています。      

ウィジェット(Widget)

ウィジェットは、Webサイトやデスクトップ、スマホ画面上で動作する小型アプリケーションや機能部品を指します。天気予報や時計、検索窓などが代表例です。

ウイルス(Virus)、マルウェア(Malware)

コンピューターウイルスは自己増殖機能を持ち、他のプログラムに感染して被害を広げる不正プログラムを指します。マルウェアはウイルスを含む悪意あるソフトウェア全般の総称です。広告配信やサイト閲覧を通じた感染例もあり、セキュリティ対策は欠かせません。

キャッシュ(Cache)

キャッシュは、一度アクセスしたWebページやデータを一時的に保存し、次回以降の表示を高速化する仕組みです。ブラウザキャッシュやサーバーキャッシュなどがあり、ユーザー体験の向上に寄与します。

コーデック(Codec)

コーデックは、音声や動画データを圧縮・伸張するためのソフトウェアや仕組みを指します。動画広告や配信サービスでは不可欠で、利用するコーデックによって画質やデータ容量、再生互換性が変わります。

ストレージ(Storage)

ストレージはデータを保存する装置や領域の総称です。パソコンやスマートフォンの内部ストレージだけでなく、クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)も一般的です。

プロキシ(Proxy)

プロキシは、ユーザーとインターネットの間に立つ仲介サーバーを指します。アクセスを代理で行うことでセキュリティ向上や通信制御が可能になります。

ドメイン名

ドメイン名は、インターネット上の住所に相当するもので、Webサイトを識別するための名前です。たとえば「example.com」のように表記され、IPアドレスの代わりに人間が覚えやすい形で利用できます。ブランド価値やSEO対策の観点からも重要な要素です。

2. Web広告の効果測定・指標関連用語

ここでは、Web広告の成果を測るうえで欠かせない「効果測定」や「指標」に関する用語を紹介します。

インプレッション数(Impression, Imp)

インプレッション数とは、広告がユーザーの画面上に表示された回数を示す指標です。クリックや視聴の有無を問わず、配信が行われた段階でカウントされます。広告の露出規模を把握する基本的な数値であり、リーチやクリック率と組み合わせて分析されます。

 リーチ(Reach)

リーチは、広告を目にした「ユニークユーザー数」を指します。同じユーザーが何度広告を見ても1回としてカウントされるため、広告がどれだけの人に届いたかを把握できます。ブランド認知や認知拡大の効果を測る際に重要です。

CTR(Click Through Rate / クリック率)

CTRは、広告表示回数に対してクリックされた割合を示す指標です。計算式は「クリック数 ÷ インプレッション数 × 100」で求められます。広告の訴求力やクリエイティブの効果を測る代表的な指標であり、改善の目安になります。

CV(Conversion / コンバージョン)        

CVとは、広告の目的として設定した最終的な成果を指します。商品購入、資料請求、会員登録などが代表例です。単にクリック数を追うのではなく、ビジネス成果に直結する「行動」を測るための指標です。

CVR(Conversion Rate / コンバージョン率)

CVRは、広告を見たユーザーのうち実際にコンバージョンに至った割合を示します。計算式は「コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100」です。広告の効率性やランディングページの最適化状況を評価する際に用いられます。

CPC(Cost Per Click / クリック単価)

CPCは、広告が1クリックされるごとに発生する費用を指します。計算式は「広告費 ÷ クリック数」です。クリック課金型広告で広く採用されており、コスト効率や予算管理の重要指標となります。

CPV(Cost Per View / 視聴単価)          

CPVは、動画広告が1回再生された際に発生する費用を指します。YouTube広告などで採用されており、広告がどれだけ再生されたかを直接的に測定できます。動画マーケティングにおける基本的な指標です。

CPCV(Cost Per Completed View)       

CPCVは、動画広告が最後まで視聴された場合に発生する費用を指す指標です。視聴完了課金型広告で採用され、広告の訴求力や視聴者の興味関心を測る目安となります。動画広告特有の効果測定に用いられます。

CPM(Cost Per Mille / インプレッション単価)

CPMは、広告が1,000回表示されるごとに発生する費用を示します。計算式は「広告費 ÷ インプレッション数 × 1,000」です。主に認知拡大やブランディング目的の広告で利用されます。

CPA(Cost Per Acquisition / 獲得単価)

CPAは、コンバージョン1件を獲得するためにかかった広告費を指します。計算式は「広告費 ÷ コンバージョン数」です。実際のビジネス成果を評価できるため、重要な指標の一つとされています。

CPO(Cost Per Order / 受注単価)        

CPOは、受注1件あたりにかかった広告費を示します。CPAと似ていますが、特に「注文(売上)」に結びついた成果に注目している点が特徴です。ECサイトなどでよく活用されます。

CPI(Cost Per Install / インストール単価)         

CPIは、モバイルアプリのインストール1件あたりに要した広告費を示す指標です。アプリマーケティングにおける代表的な成果指標であり、効率的なユーザー獲得施策の判断材料となります。 

CPF(Cost Per Fan / ファン獲得単価)

CPFは、SNSにおいてファンやフォロワーを1人獲得するための広告費を表す指標です。コミュニティ形成やブランドロイヤリティ向上を目的とする場合に重視されます。

CPE(Cost Per Engagement / エンゲージメント単価)

CPEは、いいね・シェア・コメントなどの「エンゲージメント」1件あたりの広告費を指します。SNS広告でよく用いられ、ユーザーの積極的な関与をどの程度効率よく獲得できているかを評価するために利用されます。

CPR(Cost Per Reach など文脈による)             

CPRは、広告で新たに1人のユーザーへリーチするために必要なコストを示します。文脈によっては別の意味(Cost Per Resultなど)で使われることもあります。 

eCPM(Effective Cost Per Mille)

eCPMは「実質的なCPM」を意味し、すべての収益をインプレッション数で割り、1,000回表示あたりの収益性を算出する指標です。複数の課金方式を横断して効果を比較する際に用いられます。 

ROI(Return On Investment / 投資対効果)         

ROIは、投資額に対してどれだけ利益を得られたかを示す指標です。計算式は「利益 ÷ 投資額 × 100」で求められます。広告だけでなく経営全般で使われる概念ですが、広告費用対効果の測定にも重要です。

ROAS(Return On Advertising Spend / 広告費用対効果)             

ROASは、広告費に対してどれだけの売上を上げられたかを示す指標です。計算式は「売上 ÷ 広告費 × 100」で表されます。

LTV(Life Time Value / 顧客生涯価値)

LTVは、1人の顧客が取引開始から終了までに企業にもたらす総利益を指します。短期的なCPAだけでなく、長期的な収益性を重視する際に欠かせない指標で、サブスクリプション型ビジネスで特に重要です。

ARPU(Average Revenue Per User / ユーザー平均売上)            

ARPUは、一定期間におけるユーザー1人あたりの平均売上を示す指標です。モバイルアプリや通信業界でよく用いられ、課金率や収益構造を把握するのに役立ちます。

KPI(Key Performance Indicator / 重要業績評価指標)

KPIは、最終的な目標(KGI)を達成するために設定される中間的な評価指標です。たとえば「会員登録数」「クリック率」などが該当します。適切なKPI設定は、施策の進捗を客観的に把握する鍵となります。

KGI(Key Goal Indicator / 重要目標達成指標)

KGIは、最終的に達成すべき目標を数値で示した指標です。売上高や契約数などが代表例で、KPIと合わせて設定されます。KGIはゴール地点を示し、KPIはそこへ到達するための道筋を測る役割を果たします。

GRP(Gross Rating Point / 延べ視聴率)

GRPは、広告の到達率と平均接触回数を掛け合わせた数値で、テレビ広告を中心に使われる指標です。100GRPは「対象人口全体が1回広告を見た状態」に相当します。Web広告との比較分析にも利用されます。

TRP(Target Rating Point / ターゲット視聴率)

TRPは、特定のターゲット層における広告の視聴率を示します。GRPが全体を対象とするのに対し、TRPは狙ったターゲットに対する広告のリーチと頻度を測定するため、より実務的な評価指標となります。

ビューアビリティ(Viewability)

ビューアビリティは、配信された広告のうち「実際にユーザーの画面に表示された割合」を示す指標です。IABの基準では、ディスプレイ広告は50%以上1秒以上表示、動画広告は“50%以上が2秒以上表示されると「ビューアブル」と定義されます。

ビュースルーコンバージョン(View Through Conversion)

ビュースルーコンバージョンは、広告をクリックしなくても「閲覧した後に一定期間内に成果に至った」行動を測定する指標です。ディスプレイ広告や動画広告で効果を測る際に活用されます。

直帰率(Bounce Rate)

直帰率は、サイトに訪問したユーザーが最初のページだけを閲覧して離脱した割合を示します。コンテンツの魅力やランディングページの適切性を判断する重要な指標です。

離脱率(Exit Rate)

離脱率は、特定のページを最後にしてサイトを離れた割合を指します。直帰率が「入口ページ」での離脱を測るのに対し、離脱率は全ページを対象とします。ページごとの課題を特定するのに有効です。

平均滞在時間(Average Time on Page)

平均滞在時間は、ユーザーが1ページにとどまった平均時間を指す指標です。長ければコンテンツに興味を持たれている可能性が高く、短ければ改善が必要と判断できます。

平均視聴ページ数(Pages per Session / Average Page Views)

平均視聴ページ数は、1回の訪問(セッション)で閲覧されたページ数の平均値を示します。多いほど回遊性が高く、サイト内の導線設計やコンテンツ充実度の評価に役立ちます。 

セッション数

セッション数は、ユーザーがWebサイトに訪問し、一定時間内に行った一連の行動をまとめた単位を指します。30分以上操作がなければ新しいセッションとしてカウントされます。Webサイトの集客状況を把握する基本指標です。

3.Web広告の種類・フォーマット用語

ここでは、日々の運用や打ち合わせで頻出する「Web広告の種類・フォーマット」に関する用語を紹介します。

アウトストリーム広告(Out-stream Ad)

アウトストリーム広告は、動画コンテンツの外に配置される動画広告の形式です。記事中やディスプレイ広告枠に挿入され、ユーザーがスクロールして視認したタイミングで再生されます。インストリーム広告と異なり、独立して配信可能な点が特徴です。

インストリーム広告(In-stream Ad)

インストリーム広告は、YouTubeなどの動画コンテンツの前後や途中に配信される動画広告です。プレロール・ミッドロール・ポストロールに分かれ、動画視聴の流れの中で訴求できる点が強みです。ブランディングや認知拡大に効果的です。

インバナー広告(In-banner Ad)

インバナー広告は、通常のディスプレイ広告枠(バナー枠)に動画を配信する形式です。動画視聴専用ではないため、コンテンツと自然に共存できます。

インフィード広告(In-feed Ad)

インフィード広告は、SNSやニュースサイトのフィード内に、通常の投稿や記事と同じ形式で表示される広告です。ユーザーの閲覧体験を妨げにくく、ネイティブ広告の代表的な形式として利用されています。

エキスパンド広告(Expand Ad)

エキスパンド広告は、ユーザーがカーソルを合わせる、またはクリックすることで広告枠が拡大し、より大きな表示になる広告です。 

オーバーレイ型広告(Overlay Ad)          

オーバーレイ広告は、動画やWebページ上に重ねて表示される半透明の広告です。視聴体験を完全に遮らずに訴求できる点が特徴です。

ネイティブ広告(Native Ad)

ネイティブ広告は、媒体のデザインやコンテンツの形式に合わせて表示される広告です。記事風や投稿型で表示され、ユーザーに広告感を与えにくいのが特徴です。自然な訴求でブランドや商品理解を促進できます。

ディスプレイ広告(Display Ad)

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上に表示される画像・動画・テキスト広告の総称です。バナー広告やリッチメディア広告など多様な形式が含まれます。認知拡大からリターゲティングまで幅広く活用されます。

テキスト広告(Text Ad)

テキスト広告は、文字情報のみで構成された広告です。検索連動型広告に多く利用され、キーワードに応じてユーザーの検索結果に表示されます。

バナー広告(Banner Ad)

バナー広告は、Webページの広告枠に配置される画像形式の広告です。静止画やアニメーションなど形式は多様で、ディスプレイ広告の基本形として広く利用されています。視覚的な訴求力に優れています。

フルスクリーン広告(Full Screen Ad)

フルスクリーン広告は、スマートフォンアプリなどで画面全体を占有して表示される広告です。強いインパクトを与えられる一方、ユーザー体験を妨げる可能性もあるため、適切な頻度とタイミングでの配信が重要です。 

フローティング広告(Floating Ad)         

フローティング広告は、Webページ上に浮かぶように表示される広告です。スクロールに追随して常に表示されるタイプもあり、視認性が高い反面、ユーザーに煩わしさを与えないデザイン設計が求められます。

ポップアップ広告(Pop-up Ad)

ポップアップ広告は、別ウィンドウや画面上に強制的に表示される広告です。高い注目度を得られる一方、ユーザー体験を阻害する可能性があります。

プレロール広告(Pre-roll Ad)

プレロール広告は、動画コンテンツの再生前に流れるインストリーム広告です。ユーザーが必ず目にするため認知拡大に効果的ですが、スキップ機能の有無や再生時間の長さが成果に影響します。      

ポストロール広告(Post-roll Ad)

ポストロール広告は、動画コンテンツの再生終了後に流れる広告です。動画を最後まで視聴したユーザーに配信されるため、エンゲージメントの高い層にリーチできます。購入や登録など次の行動を促す場面で有効です。

ミッドロール広告(Mid-roll Ad)

ミッドロール広告は、動画の途中で挿入されるインストリーム広告です。テレビCMに近い形式で、ユーザーが視聴を継続するためスキップされにくい傾向があります。ただし配信位置や長さの工夫が必要です。

デジタルサイネージ(Digital Signage)

デジタルサイネージは、駅や商業施設などに設置されたディスプレイを利用して配信される広告です。動画や静止画を表示でき、リアルタイム更新も可能です。屋外広告とデジタルの特性を融合させた媒体として普及しています。

デジタルオーディオ広告(Digital Audio Ad / 音声広告)  

デジタルオーディオ広告は、音楽配信サービスやポッドキャストで配信される音声広告です。画面を見ていないシーンでも訴求でき、ながら利用のユーザーにリーチできる点が特徴です。

リスティング広告(Listing Ad)

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示されるテキスト広告です。ユーザーの検索意図に基づいて表示されるため、購買意欲が高い層へのアプローチに適しています。

PPC広告(Pay Per Click Advertising)

PPC広告は、クリックごとに費用が発生する広告モデルの総称です。リスティング広告やディスプレイ広告の一部に採用され、効率的にトラフィックを獲得できる仕組みとして広く普及しています。 

アフィリエイト広告(Affiliate Ad)          

アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告モデルで、広告主は成果(購入・登録など)が発生した場合のみ報酬を支払います。メディア運営者やブロガーが参加する形態が多く、広告主にとってリスクが低い点が特徴です。

ブランディング広告(Branding Ad)

ブランディング広告は、商品やサービスの認知拡大やイメージ向上を目的とした広告です。短期的な成果よりも中長期的なブランド価値の向上を重視します。動画広告やディスプレイ広告で多く活用されます。

純広告(Premium / Direct-sold Ad)        

純広告は、特定の媒体やメディアに広告枠を買い取り、一定期間掲載する形式の広告です。掲載位置や期間が保証されるため、認知拡大やブランディングに有効です。

リターゲティング / リマーケティング広告(Retargeting / Remarketing)   

リターゲティング広告は、過去にサイトを訪問したユーザーに対して再度配信される広告です。購買検討中のユーザーに再アプローチでき、コンバージョン率の向上に効果的です。

類似ユーザーターゲティング(Lookalike Targeting)

類似ユーザーターゲティングは、既存顧客やコンバージョンユーザーの特徴をもとに、類似する属性を持つ新規ユーザーを見つけ出し広告を配信する手法です。新規顧客獲得に効果的で、SNS広告で多く活用されています。

運用型広告(Programmatic Advertising)

運用型広告は、広告枠を自動で買い付け運用する形式です。データ活用によりターゲティング精度が高く、柔軟に予算配分や効果改善ができる点が特徴です。

インビュー課金

インビュー課金は、広告がユーザーの画面上に一定割合以上表示された時点で課金される方式です。      

クリック課金型広告

クリック課金型広告は、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生する広告モデルです。無駄な露出に費用を払わずに済むため、成果志向の広告運用に適しています。

4. Web広告配信プラットフォーム・仕組み用語

続いて、Web広告配信プラットフォーム・仕組みに関する用語を見ていきましょう。      

Google広告

Google広告は、Googleが提供する広告配信サービスで、検索広告・ディスプレイ広告・動画広告などを一元管理できます。検索結果やYouTube、GDNなど幅広い媒体に配信できるため、国内外で最も利用される広告プラットフォームです。

GDN(Google Display Network)

GDNは、Googleが提携する数百万規模のWebサイトやアプリにディスプレイ広告を配信できるネットワークです。ターゲティング精度が高く、リマーケティングやオーディエンス配信にも対応しています。      

Yahoo!広告(検索広告 / ディスプレイ広告)

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANが提供する広告サービスで、検索結果に表示される検索広告と、各種メディア面に表示されるディスプレイ広告を展開しています。日本国内で高い利用率を誇り、Google広告と並ぶ主要プラットフォームです。

 Facebook広告    

Facebook広告は、年齢・性別・趣味嗜好・行動履歴など多様なターゲティングが可能です。フィード、ストーリーズ、メッセンジャーなど多彩な配信面を持ち、精緻なユーザー分析に基づく広告が強みです。

Instagram広告   

Instagram広告は、Facebook広告と統合管理されるSNS広告で、ビジュアル訴求に優れています。フィード・ストーリーズ・リール・発見タブなどに表示でき、特に若年層やブランド志向ユーザーへの効果的なアプローチに適しています。 

Twitter広告

Twitter広告(現X広告)は、タイムラインや検索結果などに表示される広告です。拡散力が高く、トレンドとの連動やリアルタイム性を活かした施策に適しています。エンゲージメント課金やフォロワー獲得広告など多彩な形式があります。

LINE広告

LINE広告は、LINEアプリ内のタイムラインやトーク一覧、LINEニュースなどに配信される広告サービスです。国内利用者数が多く、日常的に使われるプラットフォームであるため、幅広い層へのリーチに強みを持ちます。

Ad Server(アドサーバー)

アドサーバーは、広告配信を管理・制御するためのシステムです。広告の表示回数やクリック数などのデータを記録し、効果測定や最適化を行います。広告主・代理店・媒体社にとって、運用効率を高める中核的な仕組みです。

Ad Network(アドネットワーク)

アドネットワークは、複数の媒体サイトを束ねて広告主に提供する仕組みです。広告主は一度の出稿で多くのサイトに配信でき、媒体側は広告枠を効率的に販売できます。

 Ad Exchange(アドエクスチェンジ)

アドエクスチェンジは、広告枠をリアルタイムに売買する取引所です。広告主側のDSPと媒体側のSSPをつなぎ、入札方式で配信を決定します。透明性が高く、効率的な広告取引を可能にします。

DSP(デマンドサイドプラットフォーム)

DSPは、広告主や代理店が利用する広告配信プラットフォームです。ターゲティング条件や予算を設定すると、アドエクスチェンジ経由で自動的に最適な広告枠を買い付けます。

SSP(サプライサイドプラットフォーム)

SSPは、媒体社が広告枠を効率的に販売するためのプラットフォームです。複数のDSPやアドネットワークと接続し、収益最大化を図ります。媒体社側にとっての広告在庫管理システムとも言えます。

RTB(リアルタイムビッディング)          

RTBは、広告枠をリアルタイムの入札形式で販売する仕組みです。ユーザーがページを開いた瞬間にオークションが行われ、最も高い入札額と関連性を持つ広告が表示されます。プログラマティック広告の中核技術です。

DMP(データマネジメントプラットフォーム)

DMPは、ユーザーの属性や行動データを収集・統合・分析するプラットフォームです。広告配信のターゲティング精度を高め、LTV向上や顧客分析に役立ちます。

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)

CDPは、自社が保有する顧客データを統合・一元管理するプラットフォームです。DMPが外部データも含めるのに対し、CDPは主にファーストパーティデータを扱います。CRMやマーケティングオートメーションと連携する基盤となります。

CMP(同意管理プラットフォーム)          

CMPは、ユーザーのCookie利用や個人情報利用に関する同意を取得・管理するための仕組みです。GDPRやCCPAなどプライバシー規制に対応するために導入が進んでおり、広告配信の適法性確保に欠かせません。

CMS(コンテンツマネジメントシステム)             

CMSは、Webサイトのコンテンツを管理・更新するためのシステムです。専門知識がなくても記事や画像を容易に更新できます。

CRM(カスタマー・リレーション・マネジメント)

CRMは、顧客との関係を管理・強化するための仕組みやシステムを指します。顧客情報を一元化し、最適なコミュニケーションを実現します。

SDK(ソフトウェア開発キット)

SDKは、アプリ開発を効率化するためのツール群です。広告SDKを導入すると、アプリ内で広告配信や効果測定が可能になります。モバイル広告市場において重要な役割を果たします。

API(アプリケーションプログラミングインターフェース)

APIは、異なるソフトウェア同士が連携するための仕組みです。広告運用では、APIを利用してレポート取得や入札調整を自動化できます。外部サービスとの統合を可能にする重要な技術です。

IS(Impression Share / インプレッションシェア)            

ISは、広告が表示可能な機会のうち、実際に表示された割合を示す指標です。競合との比較や、入札・広告ランクの改善余地を測るために活用されます。

広告ランク(Ad Rank)

広告ランクは、検索広告の掲載順位を決定するための指標です。入札額だけでなく、広告の関連性や品質スコアも考慮されます。

品質スコア(Quality Score)       

品質スコアは、広告やキーワードの品質評価を数値化したものです。クリック率の予測、広告の関連性、ランディングページの利便性などが評価基準となり、広告ランクやCPCに影響します。

品質インデックス(Quality Index)          

品質インデックスは、Yahoo!広告における広告品質の評価指標です。広告表示順位やクリック単価に直接影響します。広告の改善を行う際に重要な参考指標です。

エンハンストキャンペーン / ユニファイドキャンペーン

エンハンストキャンペーンは、PC・スマホ・タブレットなど複数デバイスにまたがる広告配信を一元管理できるキャンペーン形式です。ユニファイドキャンペーンとも呼ばれ、デバイス横断的な運用効率を高めます。

1st / 2nd / 3rd パーティデータ

1stパーティデータは自社が直接収集した顧客データ、2ndパーティデータは他社が保有するデータを共有して活用するもの、3rdパーティデータは外部業者が収集・販売するデータを指します。広告ターゲティングの精度を高めるために使い分けられます。

3PAS(Third Party Ad Serving)

3PASは、第三者配信とも呼ばれ、広告配信を第三者のアドサーバーを介して行う仕組みです。配信データを客観的に計測できるため、透明性や信頼性の確保に役立ちます。

 ads.txt(アズ・ドット・ティーエックスティー)   

ads.txtは、IABが策定した不正広告取引防止のための仕組みです。媒体社が自サイトに「どの販売者が正規の広告枠を販売できるか」を記載したテキストファイルを公開することで、広告枠取引の透明性を高めます。

5. Web広告のSEO・解析・運用関連用語

ここでは、日々のレポートや会議で頻出する「SEO・解析・運用」に関する用語をわかりやすく整理しました。

SEO(検索エンジン最適化)

SEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索結果において自社サイトを上位表示させるための施策です。コンテンツの質、キーワード最適化、内部リンク、被リンクなどが重要要素となります。自然検索からの流入増加を目的とします。

SEM(検索エンジンマーケティング)

SEMは「Search Engine Marketing」の略で、検索エンジンを活用したマーケティング全般を指します。SEOとリスティング広告の両方を含む概念であり、検索経由の集客を最大化するための戦略的手法です。

オーガニック検索

オーガニック検索は、広告枠を除いた検索結果に自然表示されるリンクからの流入を指します。クリック課金が不要で、SEOによって順位を高めることでアクセスを安定的に増やせる点が特徴です。

検索エンジン

検索エンジンは、インターネット上の膨大な情報を自動で収集・分類し、ユーザーの検索クエリに応じて関連する情報を提供するシステムです。Google、Bing、Yahoo!が代表例で、SEOやSEMの基盤となります。

掲載順位

掲載順位とは、検索結果ページにおけるWebページや広告の表示位置を指します。順位が高いほどクリックされやすく、SEO対策や入札戦略の成果を示す重要な指標です。

検索クエリ

検索クエリは、ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのことです。ユーザーの意図を把握し、適切なキーワード選定や広告配信に活用されます。検索意図分析の基盤となります。

TD(Title & Description)

TDとは、検索結果に表示されるページの「タイトル(Title)」と「説明文(Description)」を指します。SEOにおける重要要素で、適切に設定することでクリック率向上やユーザー理解促進につながります。

スモールキーワード

スモールキーワードは、検索ボリュームが小さい代わりに競合が少なく、特定ニーズに対応したキーワードです。成約率が高い傾向にあり、ロングテールSEO戦略で活用されます。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは、検索ボリュームが大きく競合も激しい一般的なキーワードです。上位表示されれば大きな流入を得られる一方、対策には多大な労力やコストがかかります。

ロングテールワード

ロングテールワードは、複数語を組み合わせた具体的で検索ボリュームの少ないキーワードです。ユーザーの意図が明確でコンバージョン率が高く、ニッチな市場を攻略するSEO戦略に有効です。

アルゴリズム

アルゴリズムは、検索エンジンが検索順位を決定するために用いる計算ルールのことです。Googleのアルゴリズムは数百の要因を考慮し、ユーザーに最適な結果を表示します。SEO施策はこの仕組みを理解することが前提です。

PV(ページビュー)

PVは、Webページが表示された回数を指す指標です。1人のユーザーが同じページを何度閲覧してもカウントされ、サイト全体の閲覧規模を把握する基本指標となります。

UU(ユニークユーザー)

UUは、一定期間内にサイトを訪問した重複を除いたユーザー数を指します。純粋な利用者数を示すため、PVと組み合わせてサイトの人気やリーチを測定するのに活用されます。

回遊率

回遊率は、ユーザーがサイト内で複数ページを閲覧する割合を指します。高ければコンテンツや導線が魅力的である可能性が高く、低い場合はナビゲーションやコンテンツの改善が必要とされます。

参照元(リファラー)

参照元は、ユーザーがWebサイトに訪れる直前に利用していたページや媒体を指します。検索エンジン、SNS、外部サイトなどが含まれ、アクセス解析において流入経路を把握するために活用されます。

LP(ランディングページ)

LPは、広告や検索結果をクリックしたユーザーが最初に訪れるページを指します。商品購入や資料請求など特定のアクションに誘導する目的で設計され、広告運用の成否を左右します。

LPO(ランディングページ最適化)          

LPOは、ランディングページのデザインや内容を改善し、コンバージョン率を高める施策です。CTAの配置や訴求内容、フォーム設計などを検証し、広告効果を最大化します。

CTA(コールトゥアクション)

CTAは、ユーザーに具体的な行動を促すための要素です。「資料請求はこちら」「今すぐ購入」などのボタンやリンクが典型例です。LPや広告で成果を生むための最重要パーツです。

アトリビューション分析

アトリビューション分析は、ユーザーがコンバージョンに至るまでに接触した複数チャネルの貢献度を評価する手法です。単一接点に成果を帰属させるのではなく、全体的な効果を測定することで予算配分の最適化に役立ちます。

アクセス解析

アクセス解析は、Webサイトの訪問者数や行動をデータとして収集・分析することです。Googleアナリティクスなどのツールを用いて、流入経路、滞在時間、コンバージョン状況を把握し、改善施策に活用します。

ヒートマップ

ヒートマップは、ユーザーがWebページ上でどこをよく見ているか、どこをクリックしているかを可視化する分析手法です。色の濃淡で示されるため直感的に理解でき、ページ改善やCTA最適化に役立ちます。

6. Web広告マーケティング・ユーザー行動概念に関する用語     

ここでは、広告効果の裏側を支える「ユーザーの行動」や「体験設計」に関する基本用語をまとめました。

UI(ユーアイ)

UIは「User Interface」の略で、ユーザーとシステムの接点を指します。Webサイトやアプリのデザイン、ボタン配置、入力フォームなどが該当します。直感的に操作できるUI設計は、広告効果やCVRにも大きく影響します。

UX(ユーエックス)       

UXは「User Experience」の略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得る体験全体を指します。UIを含む広い概念で、広告との接触から購入、利用後の満足度までを含みます。優れたUXは顧客ロイヤリティの向上につながります。

ユーザビリティ(Usability)        

ユーザビリティは、Webサイトやアプリの「使いやすさ」を示す概念です。直感的に操作できるか、目的をスムーズに達成できるかが評価基準となります。ユーザビリティが高いほど、広告やサービスの効果も最大化されます。

ペルソナ(Persona)     

ペルソナは、典型的なターゲットユーザー像を具体的に設定したものです。年齢・職業・趣味・課題などを詳細に定義し、広告戦略やコンテンツ設計の指針とします。抽象的な「顧客層」を具体化するための重要なフレームワークです。

 デモグラフィック

デモグラフィックは、年齢・性別・職業・居住地・収入などの人口統計学的属性を指します。広告配信や市場分析において、ターゲティングの基本的な指標となります。心理的要素(サイコグラフィック)と組み合わせて活用されます。

流入経路

流入経路は、ユーザーがどのチャネルからWebサイトへ訪問したかを示します。検索エンジン、SNS、広告、メールなどが代表例です。アクセス解析により流入経路を把握することで、集客戦略の改善が可能となります。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーは、顧客が商品やサービスを認知してから購入・利用に至るまでの一連のプロセスを可視化したものです。接触チャネルや心理状態を整理することで、適切な広告施策やコンテンツ提供を設計できます。

フリークエンシー

フリークエンシーは、1人のユーザーに広告が表示された平均回数を指します。認知拡大には一定の回数が必要ですが、多すぎると逆効果(広告疲れ)を招きます。適切な上限設定が重要です。

PDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)サイクル

PDCAサイクルは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の4段階で業務を継続的に改善する手法です。広告運用やマーケティングにおいても効果検証と改善の基盤となります。

AIDMA(アイドマ)

AIDMAは、消費者の購買行動モデルで「Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)」の頭文字から構成されます。マスメディア広告の効果測定に用いられる代表的モデルです。

AISAS®(アイサス)

AISASは、インターネット時代の購買行動モデルで「Attention→Interest→Search→Action→Share」を指します。検索や共有を含む点が特徴で、デジタル広告戦略を考える上で重要なフレームワークです。

A/Bテスト

A/Bテストは、2種類以上の広告やWebページを比較し、どちらがより成果を出すかを検証する手法です。見出しや画像、CTAなどを変えてテストし、科学的に効果を改善します。

DAU(デイリーアクティブユーザー)

DAUは、1日あたりにサービスを利用したユーザー数を指す指標です。アプリやSNSで頻繁に利用され、利用習慣の定着度を測るために重要です。

MAU(マンスリーアクティブユーザー)

MAUは、1か月あたりにサービスを利用したユーザー数を指します。サービスの規模感や利用継続率を測る基本指標で、DAUとの比較で「利用頻度」も評価できます。

エンゲージメント

エンゲージメントは、ユーザーが広告やブランドにどれだけ積極的に関わっているかを示す概念です。いいね、シェア、コメント、再訪問などが含まれます。単なるリーチではなく「深い関係性」を示します。

オウンドメディア

オウンドメディアは、自社が保有・運営するWebサイトやブログ、SNSアカウントなどを指します。広告費をかけずに情報発信でき、長期的なブランディングやSEO効果に貢献します。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、ユーザーに価値ある情報を提供し、信頼関係を築いた上で商品やサービスの購買につなげる手法です。記事・動画・ホワイトペーパーなど多様な形式が用いられます。

 ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアマーケティングは、SNSを活用して認知拡大・顧客獲得・ファン化を目指すマーケティング活動です。双方向のコミュニケーションが可能で、UGCやインフルエンサー施策とも組み合わせられます。

ブランドセーフティ

ブランドセーフティは、広告が不適切なコンテンツや環境に表示されないようにする取り組みです。ブランドイメージを守るため、配信先の精査やフィルタリングが重要です。

ブランドリフト

ブランドリフトは、広告接触前後でのブランド認知や購買意向の変化を測定する調査手法です。アンケートや広告配信データを活用し、広告の「態度変容」効果を定量的に把握できます。

インフルエンサー(Influencer)

インフルエンサーは、SNSなどで大きな影響力を持ち、購買行動に影響を与える個人を指します。マイクロインフルエンサーから著名人まで幅広く、商品紹介やブランド施策で活用されます。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)

UGCは、ユーザーが自主的に作成・公開するコンテンツの総称です。口コミやレビュー、SNS投稿などが代表例です。広告より信頼されやすく、マーケティング活用が広がっています。

 CGM(Consumer Generated Media)

CGMは、ユーザー参加型のWebサービスやプラットフォームを指し、UGCを発信・共有できる仕組みを持ちます。ブログサービス、SNS、口コミサイトなどが代表例で、広告との連動も重要です。

7. Webのセキュリティ・データ関連用語

ここでは、広告配信やデータ計測に欠かせない「セキュリティ」や「プライバシー保護」に関する用語を紹介します。

Cookie(クッキー)/ファーストパーティ / サードパーティ

Cookieは、ユーザーの行動や設定を保存する仕組みです。自社サイトが発行するものをファーストパーティCookie、外部ドメインが発行するものをサードパーティCookieと呼びます。広告ターゲティングや計測に利用されます。

共通ID、代替ID

共通ID・代替IDは、サードパーティCookie規制に対応するための識別子です。複数のサービス間で共通して利用できるIDを発行し、ユーザーのプライバシーを保護しつつターゲティングや計測を可能にします。      

Do Not Track

Do Not Trackは、ユーザーがブラウザ設定で「行動追跡を拒否」できる機能です。対応サイトはこの意思を尊重して追跡を制御します。プライバシー保護意識の高まりに応じて導入されました。

ITP(Intelligent Tracking Prevention)

ITPは、AppleのSafariブラウザに搭載されたトラッキング制御機能です。サードパーティCookieの利用を制限し、ユーザーのプライバシーを保護します。広告計測やリターゲティングに大きな影響を与えました。

ATT(App Tracking Transparency)        

ATTは、iOS14以降で導入されたAppleのプライバシー機能です。アプリがユーザーのデータを追跡する際、明示的な許可を求める仕組みです。広告主はオプトイン前提での計測設計が必要となりました。

SSL(Secure Sockets Layer)

SSLは、インターネット上の通信を暗号化する仕組みです。URLが「https://」で始まるサイトはSSL対応済みで、安全な通信を保証します。広告配信やECサイトにおいて不可欠なセキュリティ技術です。

プライバシーポリシー

プライバシーポリシーは、ユーザー情報の収集・利用・管理方法を明記した文書です。広告配信やCookie利用に関する説明責任を果たすため、サイトやアプリに必ず掲載することが求められます。

 データクリーンルーム

データクリーンルームは、プライバシーを保護した状態で広告主とプラットフォームがデータを安全に分析できる環境です。個人を特定せずに重複除去や効果検証が可能で、Cookieレス時代の計測手法として注目されています。

8. Web広告の運用でよく使うツール

ここでは、日々の広告運用や効果測定でよく使われる代表的なツールを紹介します。

 Google Ads Editor(グーグルアドエディター)

Google Ads Editorは、Google広告の大規模なキャンペーンを効率的に編集・管理できるデスクトップアプリです。オフライン編集や一括変更が可能で、運用の効率化に役立ちます。

 Google Analytics(グーグルアナリティクス)

Google Analyticsは、Webサイトやアプリのアクセス解析ツールです。ユーザー数、流入経路、行動、コンバージョンを詳細に把握でき、広告効果の分析や改善に広く利用されています。

 グーグル・タグ・マネージャ(GTM)

GTMは、Webサイトのタグ(計測用コード)を一元管理できるツールです。エンジニアに依頼せずにタグを設置・更新できるため、広告効果測定やマーケティング施策のスピードを高めます。

 キャンペーンエディター

キャンペーンエディターは、Yahoo!広告の運用を効率化するデスクトップツールです。Google Ads Editorと同様に、大規模アカウントの一括編集や管理を可能にします。      

タグ

タグは、広告や解析ツールを実行するための短いコードです。ページ内に設置することでユーザー行動やコンバージョンを計測できます。適切なタグ管理は広告運用の精度向上に直結します。

ALT(オルト)テキスト

ALTテキストは、画像に代替説明文を付与する属性です。検索エンジンに内容を伝えるSEO効果や、視覚障害者向けのアクセシビリティ向上に寄与します。広告バナー画像にも適切なALT設定が推奨されます。

Web広告用語を「使えるように」するために   

Web広告の用語は、意味を理解するだけでは十分ではありません。

実際の会話やレポート、施策設計の中で「どう使うか」が身についてはじめて、真の理解といえます。

ここでは、混同しやすいワードの違いや、現場での使い方、覚え方のコツを紹介します。

よくある混同ワードの比較

Web広告の用語は似ている言葉が多く、混同されやすいのが実情です。実例をいくつか見ていきましょう。

「CPA」と「CPO」

「CPA」と「CPO」は、どちらも獲得単価を示しますが、CPAは「コンバージョン1件にかかった費用」を指し、CPOは「注文1件にかかった費用」を指します。ECサイトで「資料請求」や「会員登録」を成果とするならCPA、実際の売上につながるのはCPOという違いがあります。

「CTR」と「CVR」

「CTR」と「CVR」も混同されやすい用語です。CTRはクリック率で広告の訴求力を示し、CVRはコンバージョン率で最終成果の効率を示します。CTRが高くてもCVRが低ければ売上には直結しません。指標を正しく理解し、レポートで区別して使い分けることが求められます。

「リーチ」と「インプレッション」

「リーチ」と「インプレッション」もよく取り違えられる言葉です。リーチは広告を見た「人数」、インプレッションは「表示回数」であり、同じ人に複数回表示されてもリーチは1にとどまります。この区別が曖昧だと、広告の効果を正しく測れなくなります。

会話やレポートでの実践例

用語は「知識として理解している」だけでは十分ではなく、実際の会話やレポートで自然に使えることが重要です。 

たとえば会議で「このキャンペーンのCTRは高いがCVRが低いため、ランディングページの改善が必要です」と言えると、単に数値を読み上げるのではなく、課題を示し改善提案まで行えます。 

レポート作成でも同様です。単に「インプレッション数が増加した」と書くのではなく、「インプレッションは伸びたがリーチは横ばいで、既存ユーザーへのフリークエンシーが高まりすぎている可能性がある」と指摘できれば、読んだ相手の理解度も信頼度も大きく変わります。

また、クライアントに説明する際は、専門用語を使いつつも補足を加えることが効果的です。たとえば「CPAは1件あたりの獲得単価を示し、今回は3,000円でした。つまり、新規顧客を1人獲得するのに3,000円のコストがかかったということです」と噛み砕いて伝えると、知識レベルが異なる相手にも理解してもらえます。

覚え方のコツ

用語を効率的に覚えるためには、単語帳のように丸暗記するよりも「自分の業務や施策に関連づけて覚える」ことが効果的です。たとえばリスティング広告を担当しているなら、日々の運用で必ず目にする「CTR」「CPC」「CPA」から重点的に理解すると定着しやすくなります。

また、似た用語は「セット」で覚えると理解が深まります。「CTR=クリック率」「CVR=コンバージョン率」と並べて学ぶ、「リーチ=人数」「インプレッション=回数」と対比で押さえる、といった方法です。

さらに、レポート作成や社内会議の場で積極的に使ってみるのも有効です。アウトプットを通じて言葉が定着し、「知っている」から「使える」段階へとステップアップできます。

加えて、英語の略語そのものの意味を理解して覚えることもおすすめです。「CTR(Click Through Rate)」は「クリックを通じる割合」、「CPA(Cost Per Acquisition)」は「1件獲得するためのコスト」と英語の構造で捉えると、概念の本質を直感的に理解できるようになるでしょう。

業界初心者が知っておきたい注意点

Web広告の世界は専門用語が多く、さらに日々新しい言葉や概念が生まれます。そのため初心者が最初からすべてを理解しようとすると混乱しがちです。まずは基本用語を優先的に押さえ、徐々に周辺知識を広げるのがおすすめです。 

また、用語の定義は媒体や文脈によって微妙に異なることがあります。たとえば「コンバージョン」はECでは「購入」を指す一方、BtoBでは「資料請求」や「問い合わせ」を意味することもあります。そのため、会話やレポートでは「今回のCVは〇〇を指します」と明示することが重要です。         

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