
この記事はメディコレ監修医師による監修済みです。
健康志向が高まる中、ダイエットや生活習慣病予防のために「食事管理アプリ」を取り入れる人が増えています。しかし、数多くのアプリが存在する現在、「どれが本当に自分に合っているのか」「医学的に正しいダイエットができるのか」と迷ってしまう方も多いはずです。
本記事では、内科医・抗加齢医学専門医である五藤良将先生の監修のもと、2026年最新の食事管理アプリ5社を徹底分析。単なる使い勝手だけでなく、「医学的な視点で本当に役立つか」という基準で選び方を解説します。
内科医が重視する「食事管理アプリ」選定・分析基準
医師の視点を踏まえて、以下の3つの基準で評価を行いました。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」との整合性 過度なカロリー制限や極端な糖質オフなど、健康を害する独自の危険なロジックになっていないかをチェックします。
PFCバランスおよび微量栄養素の可視化 カロリーだけでなく、代謝に必要なタンパク質・脂質・炭水化物のバランスや、不足しがちなビタミン等が把握できるかを確認します。
行動変容を促す持続可能な設計 記録の手間による精神的・身体的ストレスが少なく、無理なく毎日の習慣として継続できる仕組みがあるかを評価します。
【簡易比較表】おすすめ食事管理アプリ5選の比較
まずは、今回ピックアップした5つのアプリの特徴を一覧で比較してみましょう。
アプリ名 | 💰 料金 | 💡 主な機能・強み | 🎯 こんな人におすすめ |
基本サービス:無料 プレミアムサービス: | ・14項目の栄養素をグラフ化 ・管理栄養士監修のアドバイス | ・ダイエット初心者 ・栄養の基礎を知り、優しく伴走してほしい人 | |
基本サービス:無料 プレミアムプラン: | ・AI画像解析機能あり ・PFCバランスのレーダーチャート | ・筋トレ、ボディメイク層 ・手入力を減らし、PFCを細かく管理したい人 | |
基本サービス:無料 FiNC Plus: 6ヶ月プラン1,950円 | ・歩数、睡眠、食事の一元管理 ・記録でポイントが貯まる仕組み | ・楽しく習慣化したい人 ・運動なども含め、総合的な健康管理をしたい人 | |
基本サービス:無料 Premiumプラン: 月額1,200円 | ・1,400万件超の世界最大級データ ・ウェアラブル端末との強力な連携 | ・本格的な減量、増量目的 ・輸入食品を摂る人、運動消費を即座に反映したい人 | |
基本サービス:無料 有料バージョン: 料金は公式サイトよりご確認ください | ・血糖値、血圧など医療指標の管理 ・無料版でも一定回数までPDF出力可能(プレミアムで無制限) | ・生活習慣病の予防、管理 ・持病がある人、かかりつけ医とデータを共有したい人 |
おすすめ食事管理アプリ5選
① あすけん

出典:あすけん公式サイト
特徴・使いやすさ・口コミ
特徴:国内最大級。管理栄養士監修のアドバイス機能により、毎日の食事記録から的確なフィードバックが得られます。
こんな人におすすめ:ダイエット初心者、栄養バランスの基礎を学びたい人、優しく励まされたい人
公式サイトによる情報: 累計会員数1,300万超。食事を記録すると、カロリーだけでなく14種類の栄養素の過不足をグラフで可視化。AI栄養士「未来(みき)」から、その日の食事内容に対する具体的な改善アドバイスが毎日届きます。
できること(無料/有料の違い):
無料版:基本の食事記録、1日1回(1日のまとめ)のアドバイス
有料版(プレミアムサービス):毎食ごとのアドバイス、AI画像解析、オリジナルレシピ登録など
記録のしやすさ:手入力、キーワード検索、バーコード読み取り、画像解析(※有料版)
連携デバイス・アプリ:Apple Health、ヘルスコネクト、Fitbit など
アプリストアに寄せられた声の要約(2026年2月時点):
👍 いい口コミ:食生活が自然と改善される
「この1ヶ月で87kg→82kgまで減量できました。“自分がどれだけ食べているのか”を正確に把握でき、普段の食事量と適正な食事量の差が見えて勉強になります。『せっかく入力するなら少しでも良い内容にしたい』と思うようになり、自然と食生活が改善されました。」(App Store / 2026年2月12日)
⚠️ 注意を促す口コミ:本格的なトレーニング目的には不向き
「某大手サプリメーカーの品質保証相談員です。レコーディングアプリとして非常に優秀ですが、健康な成人や生活習慣病予防に基づいているため、ケトジェニックやトレーニング目的には不向きです。カロリーとPFCの確認用と割り切る必要があります。」(App Store / 2026年2月20日)
アプリストアの評価:App Store:★4.4 / Google Play:★4.4
【医師の分析コメント】
あすけんをピックアップした最大の理由は、カロリーだけでなく、たんぱく質・脂質・炭水化物(PFC)や不足しがちな栄養素まで含めて“全体像”を見える化しやすい点です。診療現場でも、「何を食べたか」を記録して初めて、たんぱく質不足や野菜・食物繊維不足などの偏りに気づく方が多くいらっしゃいます。
また、毎日のフィードバック機能は、いわば“優しい伴走者”のような役割を果たし、食事管理が初めての方でも挫折しにくい設計です。まずは数日〜1週間、普段の食事を記録してみるだけでも、改善点が具体的に見えてくるはずです。
メディコレが実施した複数人の医師による体験評価:
あすけんに医学的根拠はあるか?医師6名が検証した妥当性と、専門家が指摘する利用上の注意点
② カロミル

出典:カロミル公式サイト
特徴・使いやすさ・口コミ
特徴:カメラでかざすだけのAI画像解析。PFC管理に特化しており、手軽に細かな栄養素の調整が可能です。
こんな人におすすめ:筋トレやボディメイクをしている人、手入力を極力減らしたい時短派
公式サイトによる情報: 会員数600万超。食事の写真を撮るだけでAIが画像を解析し、自動で栄養素を計算してくれる独自技術が強みです。最大のウリは「PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)」のバランス管理のしやすさ。ホーム画面上で目標に対する各栄養素の摂取状況がグラフで直感的にわかります。
できること(無料/有料の違い):
無料版:基本の画像解析、PFCバランス管理
有料版(プレミアムプラン):血圧・血糖値管理、オリジナルメニューの作成など
記録のしやすさ:AI画像解析、手入力、バーコード読み取り
連携デバイス・アプリ:Apple Health、ヘルスコネクト、Garmin、Fitbit など
アプリストアに寄せられた声の要約(2026年2月時点):
👍 いい口コミ:1週間単位での「帳尻合わせ」が便利
「『帳尻合わせ』という1週間の摂取カロリーを表示する機能が素晴らしい。運動消費分を含めたカロリーもパッと見でわかるので重宝している」(App Store / 2026年2月8日)
⚠️ 注意を促す口コミ:無料版は広告や通知がストレスになることも
「手早く食事を記録したいのに、アプリを開いた際のポップアップやキャンペーンの通知バッジが多くて少し煩わしく感じる」(App Store / 2026年1月22日)
アプリストアの評価:App Store:★4.5 / Google Play:★4.3
【医師の分析コメント】
カロミルを選んだ理由は、入力の手間を下げつつ、PFCバランスを直感的に管理しやすい点にあります。
減量の基本は“エネルギー収支(摂取<消費)”ですが、体重だけでなく体組成(筋肉量を保ちながら脂肪を落とす)を意識する場合、たんぱく質の確保やPFC調整が成果に影響しやすいのも事実です。 忙しい方ほど「記録が続かない」ことが最大のボトルネックになります。画像解析などで記録負担を減らし、まずは継続できる形を作る、という意味で価値の高いアプリだと思います。
なお、写真解析や外食メニューは推定誤差が出やすいので、数値は“厳密な正解”というより“傾向を見る目安”として使うのがおすすめです。
③ FiNC

出典:FiNC公式サイト
特徴・使いやすさ・口コミ
特徴:歩数、睡眠、食事のライフログを統合。AIトレーナーによる伴走で、健康習慣の定着をサポートします。
こんな人におすすめ:楽しく記録を続けたい人、運動や睡眠もまとめて管理したい人、ポイ活好き
公式サイトによる情報: 累計1,300万ダウンロード。体重や食事だけでなく、歩数、睡眠、生理などのライフログをひとつのアプリでまとめて管理できる総合ヘルスケアアプリです。独自のAIが日々の記録に合わせ、最適なフィットネス動画やレシピを提案。記録や目標達成でアプリ内でポイントが貯まる仕組みがあります。
できること(無料/有料の違い):
無料版:基本の記録、ポイント獲得、フィットネス動画視聴
有料版(FiNC Plus):獲得ポイント増量、糖質チェック機能、オリジナルメニューの作成など
記録のしやすさ:手入力、キーワード検索、画像解析
連携デバイス・アプリ:Apple Health、ヘルスコネクト、FiNCオリジナル体組成計 など
アプリストアに寄せられた声の要約(2026年2月時点):
👍 いい口コミ:歩数も体重もトータルで管理できる
「歩いてポイントが貯まるし、食事・体重・体温などトータルで管理できて活用している。専用体重計とのBluetooth連携が非常にスムーズで、記録の手間が省けるのがとても良いです。」 (Google Play / 2025年9月7日)
⚠️ 注意を促す口コミ:起動時の広告と同期の不安定さが課題
「体重計の連携は最高だが、アプリを開くたびに広告が出てきて煩わしい。朝の忙しい時間帯だと特にストレスを感じる。また、アップデートにより歩数がカウントされなくなるなどの不具合が起きる場合もあります。」 (App Store / 2025年10月16日)
アプリストアの評価:App Store:★4.2 / Google Play:★3.9
【医師の分析コメント】
FiNCの価値は、食事だけでなく歩数・運動・睡眠などの“ライフログ”を一つにまとめて管理できる点にあります。健康づくりは食事だけで完結しません。睡眠が不足すると食欲が乱れやすくなり、運動不足が続くと筋力低下や代謝の悪化につながりやすいことが知られています。
食事・運動・睡眠を横断して記録することで、「自分の生活のどこを整えると一番効くか」が見えやすくなるのがFiNCの強みです。ポイントなどの仕組みも、行動変容(続ける工夫)として相性が良いと感じます。
一方で、栄養素の詳細分析はシンプルな側面もあるため、まずは“生活習慣を整えること”を最優先にしたい方に向いています。
④ MyFitnessPal

特徴・使いやすさ・口コミ
特徴:世界最大級のデータベース。アスリートやトレーニング層に支持されており、グローバル基準での管理が可能です。
こんな人におすすめ:本格的な減量・増量を目指す人、海外の食品やプロテインをよく摂る人
公式サイトによる情報: 世界中で利用されている米国発のアプリで、1,400万件以上という圧倒的な規模の食品データベースを誇ります。バーコードスキャン機能により、輸入食品なども簡単に登録可能。運動で消費したカロリーを即座に食事の残りカロリー枠に反映させる機能が優秀です。
できること(無料/有料の違い):
無料版:カロリー・マクロ栄養素の記録、外部デバイス連携
有料版(Premiumプラン):マクロ栄養素のカスタム目標設定、広告非表示など
記録のしやすさ:手入力、バーコード読み取り、キーワード検索
連携デバイス・アプリ:Apple Health、Garmin、Fitbitなど50種類以上
アプリストアに寄せられた声の要約(2026年2月時点):
👍 いい口コミ:バーコードスキャンの精度が良い
「多くの管理アプリを試したが、バーコードスキャンの精度はこれが一番。他のアプリで読み取れない商品もスムーズに記録できる」(App Store / 2025年10月30日)
⚠️ 注意を促す口コミ:無料版の広告配置が操作を妨げる
「無料版だとスクロール中に広告を誤タッチしやすい位置に表示されることがあり、UX(使い心地)を損なっている」(App Store / 2025年5月28日)
アプリストアの評価:App Store:★4.5 / Google Play:★3.8
【医師の分析コメント】
MyFitnessPalの強みは、グローバルに利用されている大規模な食品データベースと、ウェアラブル端末など外部サービスとの連携の強さです。プロテインやサプリメント、海外製品などを日常的に使う方にとって、記録・検索がしやすい点は大きなメリットになります。
また、運動量(消費カロリー)と摂取量を同じ画面で把握できるため、減量・増量を計画的に管理したい方に向きます。注意点として、消費カロリー推定は端末や条件でブレがあるため、“正確な数値”というより“目安”として扱い、体重・体調・パフォーマンスの変化と合わせて調整するのが安全です。
⑤ シンクヘルス

出典:シンクヘルス公式サイト
特徴・使いやすさ・口コミ
特徴:血糖値・血圧・体重の連携に優れ、医療機関へのデータ共有も可能。メディカル用途に強いアプリです。
こんな人におすすめ:糖尿病や高血圧などの持病がある人、医師とデータを共有したい人、シニア層
公式サイトによる情報: 「生活習慣病の予防・管理」に特化したメディカル向けアプリです。食事や体重に加え、血糖値、血圧、HbA1cといった医療的な指標も一元管理。記録したデータはわかりやすいグラフやPDFレポートにまとめられ、かかりつけの医師や医療スタッフにそのまま共有することができます。
できること(無料/有料の違い):
無料版:基本の数値記録、グラフ化、PDF出力
有料版:詳細な分析レポート、無制限のPDF出力など
記録のしやすさ:手入力、バーコード読み取り、キーワード検索
連携デバイス・アプリ:Apple Health、Google Fit、対応する血糖測定器・血圧計 など
アプリストアに寄せられた声の要約(2026年2月時点):
👍 いい口コミ:診察がスムーズに
「記録が病院のカルテと連携されるため、診察時に手帳を見せたり説明したりする手間が省ける。医師に自分の状態を正確に把握してもらえるのが非常に良い」(App Store 2025年6月7日)
⚠️ 注意を促す口コミ:機器連携には注意
「Bluetooth搭載の機器でも、メーカーによっては自動連携ができず手入力が必要になる場合がある。今後の対応拡大に期待」(Google Play 2025年12月10日)
アプリストアの評価:App Store:★4.3 / Google Play:★3.9
【医師の分析コメント】
シンクヘルスは、今回の5つの中でも特に“メディカル寄り”の食事・健康管理アプリです。体重や食事だけでなく、血圧・血糖などの数値、さらにHbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を反映する検査値)などの検査結果も含めて記録し、経時的に振り返れる点に価値があります。
生活習慣病(糖尿病・高血圧など)で通院中の方にとって、診察時に「最近のデータ」を整理して共有できることは、限られた診察時間で適切な治療調整を行ううえで非常に有用です。PDFレポート化などの機能は、医療者側にとっても情報把握がしやすく、コミュニケーションの質を上げやすいと思います。
機器連携(血糖測定器・血圧計・CGM等)は機種や設定により対応状況が異なるため、導入時は対応機種や入力方法を確認したうえで、無理のない運用をおすすめします。
FAQ:「食事管理とアプリ活用のコツ」
Q. カロリーさえ目標内に収めれば痩せますか?
A. 減量の基本原則は「摂取カロリー<消費カロリー」ですが、カロリーだけを追うと“健康的に痩せる”のが難しくなることがあります。たとえば、たんぱく質が不足した状態で強いカロリー制限を続けると、筋肉量が落ちやすく、結果として代謝が下がって停滞やリバウンドにつながることがあります。 アプリは、カロリーの“量”だけでなく、PFCバランスや食物繊維などの“質”を一緒に見直すための道具として使うのがおすすめです。
Q. アプリを使う上での注意点はありますか?
A. 注意点は大きく3つです。
① 完璧を目指しすぎない:最初は“ざっくり記録”で十分です。
② 極端な制限に走らない:体調不良や継続不能につながります。
③ 数値は目安:外食や写真解析は推定誤差があるため、日々の傾向を重視しましょう。
また、記録が強いストレスになる方や食行動に不安がある方は、無理に続けず医療者・管理栄養士に相談してください。
Q. どのくらいの期間続ければ効果が出ますか?
A. 体重の変化は数週間で出ることもありますが、「習慣として定着する」には一般に数ヶ月単位の時間が必要です。目安としては、まず2〜4週間で「記録が当たり前になる」状態を作り、3ヶ月程度で食習慣の改善が安定してくるケースが多いです。大切なのは短期の結果よりも、無理なく続けられる仕組みを作ることです。
Q. 外食やコンビニ食が多いのですが、正確に記録できますか?
A. 多くのアプリは、大手チェーン店やコンビニ商品のデータベースを豊富に備えているため、検索すれば簡単に記録できます。むしろ外食が多い方こそ、「このメニューにはこんなに脂質が入っていたのか」と気づくきっかけになるため、アプリの活用を強くおすすめします。
Q. 最初から有料プランに課金すべきでしょうか?
A. まずは無料版で数日間〜1週間ほど試してみることをおすすめします。記録の習慣がつき、「もっと手入力を楽にしたい(画像解析を使いたい)」「もっと細かく数値を設定したい」といった具体的な不満や目的が出てきたタイミングで有料プランへの切り替えを検討するのがスマートです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。食事管理アプリは、それぞれ「細かな栄養分析が得意」「手軽な記録に特化している」「運動や睡眠もまとめて管理できる」など、異なる強みを持っています。
どれを選ぶべきか迷った際は、本記事の「こんな人におすすめ」や比較表を参考に、ご自身のライフスタイルや目的に最もフィットしそうなものをひとつ選んでみてください。まずは無料版をダウンロードして、3日間の食事を記録し、「自分の現状を知ること」から健康的な第一歩を踏み出しましょう。
参考文献:
1. 自己モニタリング(食事記録)と減量成果の関連
Burke LE, et al. J Am Diet Assoc. 2011;111(1):92–102.DOI: 10.1016/j.jada.2010.10.008
2. モバイル/デジタル介入による体重減少:系統的レビュー
Hutchesson MJ, et al. Nutrients. 2015;7(9):7408–7426.DOI: 10.3390/nu7095347
3. デジタル自己管理介入のRCT例(体重管理)
Carter MC, et al. J Med Internet Res. 2013;15(4):e79.DOI: 10.2196/jmir.2525









