株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、秋田市保健所に勤務する柴田裕先生にお話を伺いました。

異色のキャリアが生んだ、地域医療への視点
――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。
柴田先生 出発点は外科・消化器外科医でした。外科の現場で培った全身管理の知識と経験が、その後の私の医師人生に大きく影響しています。急性期病院で患者さんの全身を診る中で、医療の幅の広さと奥深さを実感し、やがて地域全体の健康を支える仕事へと関心が広がっていきました。
――現在の保健医療行政の道に進んだきっかけを教えてください。
柴田先生 転機は二つの国家プロジェクトへの参画でした。2017年度には総務省のIoTサービス創出支援事業に、2019年度には経産省の健康寿命延伸産業創出推進事業に携わりました。
地域医療の課題解決に向けたこうした活動を、元秋田県医師会長の小玉弘之先生に評価していただき、保健医療行政への転身を後押ししていただいたことが大きなきっかけです。
保健所の現場で向き合う「リスクコミュニケーション」

――普段のお仕事内容を教えてください。
柴田先生 健康危機管理に関するさまざまな案件への対応や、2040年頃を見据えた医療提供体制を確保するための地域医療構想の策定などに取り組んでいます。国や県と連携・連動しながら施策の立案・実行に関与しています。
――仕事の中で大事にしていることはありますか?
柴田先生 保健医療行政では、多様な関係者との対話が非常に重要です。新型コロナ感染症や自然災害を経験した社会において特に感じることですが、リスク情報を共有し、対話を通じて相互理解と合意形成を目指す「リスクコミュニケーション」の重要性はますます高まっています。
――現在チャレンジしていることを教えてください。
柴田先生 少しマニアックな話になりますが、最近はAnthropic社のClaudeと統計ソフトRを連携させることで、AIの世界に触れています。これまで経験したことのない可能性に、驚愕しています。
行政医師として描く地域の健康像

――先生のVISIONを教えてください。
柴田先生 保健所の果たす役割は、近年大きく変化しています。新型コロナ対策や自然災害時の対応に加え、人口減少に伴う地域医療の確保という課題にも、地域医療調整会議への参加を通じて積極的に関与していきたいと考えています。
――先生はメディコレWEBの監修医として登録いただいていますが、どのような思いで協力いただいているのでしょうか?
柴田先生 急性期病院での外科・救急科から、総合診療医として在宅医療を含む幅広い診療、そして行政職までさまざまな立場で医療に関わってきた経験を、記事監修に活かしていきたいと考えています。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
柴田先生 臨床医としてのキャリアでは、主に有病者の治療に向き合う「ハイリスクアプローチ」が中心でした。しかし今後は、地域全体に関与して疾病を予防する「ポピュレーションアプローチ」にも力を入れていきたいと考えています。
国家戦略特区での活動や競争的研究資金の獲得など、通常の臨床医ではなかなか経験できない取り組みを重ねてきました。こうした経験を最大限に活かしながら、より多くの方が病気になる前に守られる社会づくりに貢献していきたいと思っています。
まとめ
医師監修は、ヘルスケアコンテンツの信頼性を高めるうえで欠かせないプロセスです。株式会社メディコレでは、その監修業務をオンラインで完結できるサービス「メディコレWEB」を展開しています。
メディコレWEBについて、「オンライン完結!メディコレの医師監修サービス「メディコレWEB」とは?」でも紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。









