この記事の要約 |
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【検証結果】獣医師5名による評価:総合評価 4.4点 / 5.0

本記事では、株式会社Mizkanが藤田医科大学発の腸活啓発ベンチャー BIOSIS Lab.や、原材料や製法にこだわり安心安全な国産ドッグフードをつくるアニマル・ワン(ベストアメニティ株式会社)と共同開発したドッグフードブランド「わんこのほんと」について、獣医師5名が5つの観点から評価しました。
総合評価は5点満点中4.4点でした。5名 × 5項目の全25評価のうち、最高評価の5点が12件、4点が10件、3点が3件で、3点を下回る評価はありませんでした。
【獣医師5名による評価スコア一覧】
評価者 | ①コンセプト | ②栄養設計 | ③腸内環境 | ④継続性 | ⑤安全性 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
栗山 宏美 先生 | 5 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4.2 |
平松 育子 先生 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4 | 4.6 |
光野 京子 先生 | 5 | 5 | 4 | 3 | 4 | 4.2 |
石川 愛美 先生 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4.0 |
増田 国充 先生 | 5 | 4 | 5 | 5 | 5 | 4.8 |
項目平均 | 4.8 | 4.4 | 4.0 | 4.2 | 4.4 | 4.4 |
「わんこのほんと」とはどんなドッグフード?

「わんこのほんと」は、株式会社Mizkanが2026年10月5日に立ち上げた新しいドッグフードブランドです。「ワンちゃんにとって、本当に良いものって何だろう?」という問いに誠実に向き合い、動物行動学獣医師等の専門家と連携しながら、エビデンスに基づいた提案を行います。タグラインの「こころとからだにおいしいごはん」は、体だけでなく心の健康をケアしながら、おいしさも大切にする「わんこのほんと」ならではの価値を表現しています。「こころとからだにおいしいごはん」をテーマに掲げ、毎日の主食から愛犬の健康を支えることを目指しています。
主力商品のドライフードでは、腸内フローラを整え、心と体の健康をケアできる小型犬・成犬期用の総合栄養食を発売。動物行動学に基づくワンちゃんの嗜好性研究と食品開発技術で、香りによるおいしさにこだわっています。
また、毎日のフードの香りを時々変えることで食の「たのしさ」を添えるトッピング商品「だし香るあんかけ 牛だし/鶏だし仕立て」を2026年10月21日に発売予定です。
主な特徴・設計
項目 | 内容 |
|---|---|
ラインナップ | 「わんこのほんと 小型犬・成犬期用」1kg(総合栄養食・ドライフード) |
開発体制 | 株式会社Mizkan × アニマル・ワン× BIOSIS Lab. |
原材料 | 鶏肉(鶏すり身、鶏ささみ、鶏むね)、大麦、玄米、かつお節、大麦ぬか、まぐろ、ビール酵母、まぐろ節、大豆、黒米、赤米、米油、おから、黒大豆、発酵性食物繊維(ケストース)、はと麦、あわ、きび、ひえ、亜麻仁油、昆布、ブロッコリー、ごぼう、にんじん、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、むらさきいも、りんご果汁粉末、しいたけ、アガロオリゴ糖、乳酸菌粉末(でん粉、乳酸菌(加熱処理))、ミネラル類(貝殻未焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅、セレン酵母)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、塩化コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物) |
配合している機能成分 | ケストース(発酵性食物繊維)、アガロオリゴ糖、乳酸菌 |
嗜好性の設計 | 複数の魚節を用い、GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)による香気成分分析と、動物行動学獣医師の監修による行動観察を組み合わせて香りを設計。香料・着色料を使用せず、粒表面に油脂を吹き付けないノンオイルコート製法により、素材本来のおいしさを実現。 |
主な栄養成分(ドライ) | 代謝エネルギー341kcal/100g、たんぱく質23.0%以上、脂質6.5%以上、粗繊維1.3%以下、灰分4.6%以下 |
製造 | 2026年3月に食品安全の国際規格「FSSC22000」認証を取得した国内工場。 |
【検証結果】獣医師5名は「わんこのほんと」をどう評価した?

総合評価は5点満点中4.4点
評価が最も高かった項目はコンセプト(平均4.8点)で、5名中4名が最高評価の5をつけました。腸内細菌叢と心身の健康を切り離さずに捉えるという発想そのものについて、5名全員が一定以上の科学的妥当性を認めた形です。
その他の評価も全員が3以上の点数をつけるなど全体としては肯定的な評価でした。継続性については、獣医師によって3点と5点に分かれるなど評価に濃淡が出ました。
獣医師が評価した5つのポイント

①コンセプト(平均4.8点)
毎日の食事で腸内細菌叢(腸内フローラ)に着目し、健康維持を通じてからだと心の両方の健康を支えるという発想が妥当かという観点から評価しました。その結果、5名中4名が最高評価の5を、1名が次点の4をつけました。
「毎日の主食から支える」という設計は、健康維持の観点で合理的
犬は人と違い、主食となるフードを頻繁に変えず、同じ食事を長期間続けて食べることが多い動物です。サプリメントを追加するのではなく主食そのものから健康を支えるという発想は、この特性に合っているという評価が複数の獣医師から示されました。
栗山宏美先生(評価:5点)は、腸内細菌叢への配慮が日々の健康維持の土台になるという考えを示したうえで、次のように述べています。
「毎日の食事で気軽に腸活ができることはオーナー様にとってもわんこにとっても非常にメリットがあります」 |
平松育子先生(評価:5点)も、日々の臨床経験を踏まえ、腸内細菌叢に着目して毎日の食事を設計するという考え方を支持しています。
石川愛美先生(評価:4点)は、腸と心身を切り離さずに捉えるという視点について、次のように評価しました。
「心身を一体として捉える視点には一定の科学的妥当性があります」 |
ただし「食事だけで心の状態が決まる」とは言えない
同時に、因果関係として単純化した表現には慎重であるべきだという指摘も複数ありました。犬の心の状態には、運動量、飼育環境、家族との関係、体調など多くの要因が関与するためです。
光野京子先生(評価:5点)は、腸内細菌叢そのものが食事以外の要因にも左右される点を挙げています。
「腸内細菌叢は、食事内容だけでなく、その個体の体質や生活環境など、さまざまな要因によって形成されます」 |
そのうえで光野先生は、特定の食品を与えれば心身の状態が決まるという受け取り方ではなく、日々の食事や生活習慣を継続していくことに意味がある、と整理しました。
②栄養設計(平均4.4点)
総合栄養食として、小型犬の成犬期からシニア期までを1製品で支える中身と量になっているかという観点から評価しました。内訳は5点が2名、4点が3名でした。
たんぱく質・脂質のバランスと原材料が評価された
栗山宏美先生(評価:4点)は、たんぱく質23.0%以上という数値について次のように述べています。
「タンパク質の割合の23%は高過ぎず低すぎずで、慢性腎臓病の診断が出ていないのであればシニア期も問題ないと考えます」 |
あわせて、脂質6.5%以上という控えめな設計についても、脂質を抑えた食事を求める飼い主にとって選択肢になりうると評価しました。原材料については次のように述べています。
「雑穀米を手掛けるメーカー様ということで黒米や赤米も入っており他のメーカー様ではあまり見かけないのでこだわりを感じました」 |
石川愛美先生(評価:4点)は、だしの香りにこだわるなどの点から、以下のように評価しました。
「健康な成犬にとっては、栄養だけでなく「おいしく継続して食べられる」ことも非常に重要であり、総合栄養食としての機能と嗜好性を両立させようとしている点は評価できます」 |
シニア期を考慮した脂肪酸・ミネラルの設計が評価された
本製品は「小型犬・成犬期用」の総合栄養食ですが、メーカーの説明によると、成犬期からシニア期までを想定して栄養設計を行っています。脂肪酸組成(ω6:ω3)を約5:1とし、カルシウム、リン、脂肪の含量もシニア期を考慮して調整しているとのことです。
光野京子先生(評価:5点)は、栄養成分表を確認したうえで次のように述べています。
「栄養成分表でも、たんぱく質、脂肪、カルシウム、リンなどについてAAFCOの基準値との比較が示されており、成犬用の総合栄養食として必要な栄養基準を満たす設計であることが確認できます」 |
栗山宏美先生(評価:4点)も、シニア期への配慮について次のように述べています。
「必須脂肪酸の割合、リンとカルシウムについてもきちんとシニア向けになっているとのことで納得です」 |
栗山先生によると、この必須脂肪酸の割合は、自身が手作りごはんのレシピを設計する際に目指す割合と同じだといいます。
平松育子先生(評価:5点)は、三大栄養素のバランスを「概ね問題ないと思います」としたうえで、脂肪酸について次のように評価しました。
「EPAやDHAといったn-3系脂肪酸もしっかり含まれており、シニア期の認知機能や皮膚・被毛の健康維持に配慮された栄養設計になっている点も評価できます」 |
シニア犬への効果を断定するものではない
一方で、シニア期を考慮した設計であることと、その設計が個々のシニア犬の健康状態にどう結びつくかは分けて考える必要がある、という指摘もありました。石川愛美先生は、シニア期は個体ごとの差が大きくなるとしたうえで、次のように整理しています。
「本品は健康な成犬からシニア期までを視野に入れた設計と考えられますが、シニア犬全般や基礎疾患のある犬に一律に適するという意味ではない点に注意が必要です」 |
③腸内環境(平均4.0点)
発酵性食物繊維というアプローチの選択と、期待できる範囲への配慮が妥当かという観点から評価しました。
アプローチは妥当
発酵性食物繊維は消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサとして利用される食物繊維です。光野京子先生(評価:4点)は、その定義を次のように説明しています。
「発酵性食物繊維とは、消化されずに大腸まで届き、腸内細菌によって分解・発酵される食物繊維のことです」 |
増田国充先生(評価:5点)は、カテゴリ内での希少性を指摘しています。
「ペットフード中に目的を意識して発酵性食物繊維を含有しているものは非常に少ないと考えられる」 |
行動面まで直結するかどうかは慎重に
一方、期待できる範囲については慎重な指摘が複数ありました。石川愛美先生(評価:3点)は、成分を選んで商品設計に組み込んでいる点を評価しつつ、行動面の悩みへの対処としてではなく、健康な状態を日常的に支える毎日の食事として位置づけるのが妥当だと整理しました。その範囲であれば、として次のように述べています。
「『腸』だけを見るのではなく、犬の生活全体を見据えた商品設計として好意的に評価できます」 |
平松育子先生(評価:4点)も、訴求の範囲について同様の考えを示しました。
「具体的な健康効果を過度に言及しないことが必要ではないかと思います」 |
また栗山宏美先生(評価:4点)からは、繊維のバランスに関する情報が資料からは読み取れないという指摘がありました。
「発酵性食物繊維だけでなく非発酵性食物繊維とのバランスも重要と考えております」 |
発酵性・非発酵性の食物繊維のバランスは、便の状態に関わるためです。
④継続性(平均4.2点)
オイルコートと香料に頼らずに、毎日食べ続けられる設計になっているかという観点から評価しました。5名の評価が5点3名・3点2名に分かれた項目です。設計の考え方は高く評価される一方、実際に食べ続けられるかは個体差が大きく資料だけでは判断できない、という立場の違いが点数に表れました。
香りの設計は「聞いたことがないレベル」と評価された
平松育子先生(評価:5点)は、香りへの取り組みについて次のように述べています。
「GC-MSで香りの分析をなさるなど、今までのドッグフードではあまり聞いたことがないレベルでの香りへのこだわりだと感じます」 |
実際に自身の犬に与えた際の反応についても報告がありました。
「最初は訝しげに臭っていましたが、少し舐めてからの食いつきは非常によかったです」 |
石川愛美先生(評価:5点)は、人が良いと感じる香りと犬が好む香りを混同しない姿勢を評価しています。
「実際の犬の行動観察とGC-MSによる香気成分分析を組み合わせ、その結果を品質設計へ反映しているとされています」 |
増田国充先生(評価:5点)は、ノンオイルコートをフードの品質劣化への配慮という観点から評価しました。
「ペットフードにありがちな、フードの劣化に関連した様々なリスクをできるだけ軽減したい意図が表れていると考えられる」 |
「食べるたのしさ」まで設計に含めている点が評価された
石川愛美先生(評価:5点)は、毎日の食事を栄養摂取だけでなく犬の楽しみとして捉えている点を評価しました。
「毎日の食事は栄養摂取であると同時に犬にとって重要な楽しみでもあるため、健康と嗜好性の双方から継続性を考えている点を評価したいと思います」 |
嗜好性の個体差は大きく、長期のデータは別途必要
一方、栗山宏美先生(評価:3点)は、香りが良いことだけで長期的に食べ続けられるとは断定できないという立場です。
「個体別で大きく差が表れるため、長期的な嗜好性試験をしないと判断ができません」 |
光野京子先生(評価:3点)も同様に、設計への評価と実際の継続は別の問題であると整理しました。
「オイルコートや香料を使用していないことだけをもって、『毎日食べ続けられる』と判断することはできません」 |
あわせて、ノンオイルコートであること自体が酸化しないことを意味するわけではなく、原材料に含まれる油脂の酸化、保存方法や賞味期限も含めて考える必要があるという指摘も示されています。
⑤安全性(平均4.4点)
国産であること、香料・着色料を使用していないこと、FSSC22000認証を取得した工場で製造されていることが、犬にとっての実質的な便益に結びついているかという観点から評価しました。
認証と製造元の開示は、明確に評価された
日本ではペットフードは食品ではなく雑貨として扱われ、製造元の表示義務がありません。この点を踏まえ、栗山宏美先生(評価:5点)は情報開示の姿勢を評価しました。
「人用の工場で製造されているのは非常に安心できますし、頂いたガイドブックには工場の名前まで書かれています」 |
増田国充先生(評価:5点)は、国際規格の取得についてこう述べています。
「食品工場の安全管理における国際規格FSSC22000の認証を取得していることは、ワンちゃんのごはんであっても、ヒューマンレベルの品質を確保している証左と考えられる」 |
添加物は「使っているもの、いないもの」を明確に
一方、3名の獣医師が、何を使用し、何を使用していないのかを具体的に示すことが重要だと指摘しました。本製品は香料・着色料を使用していませんが、栄養バランスのためのビタミン・ミネラル類や、品質保持のための天然物由来の酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)は使用しています。
平松育子先生(評価:4点)からは、飼い主の理解を助ける書き方についての提案がありました。
「何を添加していないのか、添加しないことでどのような利益を享受できるのかを記載したらよいのではないかと思います」 |
また、「国産」であること自体やFSSC22000の取得そのものが、犬の健康や栄養状態への直接的な便益を保証するわけではないため、原材料の安全性や製造工程の管理と合わせて評価すべきだという指摘も示されています。
【重要】獣医師が指摘する「与える際に注意が必要なケース」

1. 食事療法が必要な疾患がある場合
増田国充先生は、使用の可否について次のように述べています。
「治療を優先すべき疾患を有し食事療法を必要とする場合、あるいは本製品の原材料に食物アレルギーを有する場合等については、必ずかかりつけの獣医師に相談の上使用継続の可否を判断する必要がある」 |
2. 食物有害反応(食物アレルギー)が確認されている場合
本製品は肉類・魚類・穀類・野菜など原材料数が比較的多いため、特定の食材に対する食物有害反応が確認されている犬では、原材料表示の確認が必要です。なお石川愛美先生からは、一般的な血液検査だけを根拠に食物アレルギーを判断するのではなく、既往歴や除去食試験を含めて獣医師と相談して判断することが望ましい、という指摘がありました。
3. シニア期の犬に与える場合
本製品は成犬期からシニア期までを想定して設計されていますが、シニア期は慢性腎臓病や心疾患、肥満、筋肉量の低下、食欲や消化機能の変化など、個体ごとの差が大きくなります。石川愛美先生は次のように述べています。
「『シニアだから一律に食事を切り替える』『シニアだから栄養を制限する』というよりも、体重や筋肉量、活動量、血液検査なども含め、その犬の身体状態に合わせて食事を見直すことが大切です」 |
慢性腎臓病などでリンの摂取量の調整が必要な場合は、療法食を含めた食事管理が必要になることもあるため、かかりつけの獣医師に相談してください。また光野京子先生は、必要な給与量は年齢、活動量、体型、健康状態などによって異なるため、個体に合わせて調整する必要があると指摘しています。
4. 便の状態が変わった場合
発酵性食物繊維を含む食事では、量やバランスによって便の状態が変わることがあります。切り替え後に便の状態が気になる場合は、給与量を見直すか、かかりつけの獣医師に相談してください。
まとめ:獣医師5名の検証でわかった「わんこのほんと」の選び方

獣医師5名による評価は、総合4.4点でした。栄養設計では、シニア期を考慮した脂肪酸やミネラルの調整が評価された一方、シニア犬への効果を断定するものではなく、個々の身体状態に合わせて食事を見直すことが大切だという指摘もありました。
腸内細菌叢と心身の関係については、犬でも研究が進められています。ただし獣医師が共通して示したのは、特定の食事で心の状態が決まるという見方ではなく、毎日の食事による健康維持を土台に、運動や生活環境を含めた暮らし全体で考えるのが適切だ、という整理でした。
※本記事は、各獣医師が商品情報および公表資料・商品サンプルを検証した結果に基づく個人の見解であり、特定の疾病の治療・予防や、身体の構造・機能への効果を保証するものではありません。掲載している評価コメントは、各獣医師が記入した評価文から抜粋したものです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「わんこのほんと」は総合栄養食ですか?
はい。「わんこのほんと 小型犬・成犬期用」は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明された製品です。このフードと新鮮な水で、成犬期の健康維持に必要な栄養素を摂ることができます。
Q2. シニア犬に与えても大丈夫ですか?
本製品の表示は「小型犬・成犬期用」ですが、メーカーは成犬期からシニア期までを想定し、脂肪酸組成(ω6:ω3を約5:1)やカルシウム、リン、脂肪の含量をシニア期にも配慮して調整しています。今回の評価でも、5名全員がシニア期を考慮した栄養設計を評価しました。ただし、シニア期は体重や筋肉量、健康状態の個体差が大きく、基礎疾患のある犬に一律に適するわけではありません。気になる場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
Q3. ケストースとは何ですか?
ケストースは、フラクトオリゴ糖の一種にあたる発酵性食物繊維です。消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサとして利用されます。今回の評価でも「目的を意識して発酵性食物繊維を配合しているペットフードは少ない」という指摘がありました。
Q4. 「こころとからだ」というコンセプトは、獣医師にどう評価されましたか?
コンセプトの平均点は4.8点で、5項目のなかで最も高い評価でした。毎日の主食で健康維持を図るという考え方は、同じ食事を長く続けることが多い犬の食生活に合っている、という評価です。一方で、犬の心の状態には運動量や飼育環境、家族との関係など多くの要因が関わるため、食事だけで決まるものとして受け取るべきではない、という指摘もあわせて示されました。
Q5. 添加物は使用されていますか?
香料・着色料は使用していません。一方、栄養バランスのためのビタミン・ミネラル類や、品質保持のための天然物由来の酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)は使用されています。今回の評価でも、何を使用し何を使用していないのかを明確にすることが重要だという指摘が複数の獣医師から示されました。
Q6. ノンオイルコートだと酸化しないのですか?
粒の表面に油脂を吹き付けないため、製造後の時間経過による表面の油脂の酸化は抑えられます。ただし、ノンオイルコートであること自体が酸化しないことを意味するわけではありません。原材料として油脂を使用している場合はその油脂が酸化する可能性があるため、保存方法や賞味期限も含めて管理する必要があります。
Q7. FSSC22000とはどのような認証ですか?
食品安全マネジメントシステムに関する国際的な認証規格で、原材料の受け入れから製造・品質管理までを一定の仕組みに基づいて管理していることを示すものです。本製品を製造する工場は2026年3月に取得しています。ただし、認証の取得そのものが犬の健康や栄養状態への直接的な便益を保証するものではない、という点も評価のなかで指摘されました。
Q8. 獣医師は全体としてどう評価しましたか?
獣医師5名による総合評価は、5点満点中4.4点でした。項目別の平均点は、コンセプト4.8点、栄養設計4.4点、腸内環境4.0点、継続性4.2点、安全性4.4点です。5名×5項目の全25評価のうち、3点を下回る評価はありませんでした。
参考文献
株式会社メディコレによる獣医師レビュー(2026年9月16日〜9月21日実施、獣医師5名・5項目・5段階評価)













