株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、医療ガバナンス研究所の山本佳奈先生にお話を伺いました。

「症状をつなぎ合わせる」面白さから、医師の道へ
――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。
山本先生 学生時代から、生物学や人体の仕組みを学ぶことが好きでした。特に、一見ばらばらに見える症状や検査結果をつなぎ合わせ、病態を理解していく過程に面白さを感じ、医学の道を志しました。
実際に臨床の現場に出てからは、同じ病気でも患者さんごとに背景や価値観が異なることを学びました。医学的な正しさだけでなく、その人にとって最善の選択は何かを考え続けられることが、医師という仕事の魅力だと感じています。
――現在の診療科に進んだきっかけを教えてください。
山本先生 学生時代は、特定の診療科を強く志望していたわけではありませんでした。研修を通じてさまざまな科を経験する中で、患者さんを全身的に診る機会が多く、幅広い知識を求められる内科に自然と携わるようになりました。振り返ると「内科を選んだ」というよりも、目の前の患者さんや興味のあるテーマを追いかけた結果として内科医になった、という感覚に近いかもしれません。
内科は患者さんにとって最も身近な相談相手になれる診療科の一つだと思っています。病気だけでなく、その方の生活や価値観も含めて関わることができる点に魅力を感じています。
――普段はどのような臨床や研究をされていますか?
山本先生 大学院では貧血をテーマに研究を行っていました。実は、きっかけは学生時代に献血ができなかったことなんです。貧血というと軽く捉えられがちですが、実際には多くの疾患のサインとなり得る重要な病態です。日常診療でも頻繁に遭遇するテーマでありながら、奥が深く、患者さんの生活にも大きな影響を与えます。身近な疑問から始まった興味が研究へとつながり、現在の臨床にも活かされていると感じています。
「当たり前」を、丁寧に考える

――臨床や研究で大事にしていることはありますか?
山本先生 臨床・研究の両方で大切にしているのは、「当たり前と思われていることを丁寧に考える姿勢」です。貧血の研究も、きっかけは学生時代に献血で貧血を指摘されたことでした。貧血は軽く捉えられがちですが、その背景にはさまざまな疾患が隠れていることがあります。臨床でも研究でも、目の前の現象を決めつけず、「なぜそうなっているのか」を考え続けることを大切にしています。
また、患者さん一人ひとりの生活背景や価値観にも目を向け、その人にとって最善の医療を提供したいと考えています。
多様な背景を持つ患者さんを広い視点で診られる医師へ
――現在チャレンジしていることを教えてください。
山本先生 現在は米国での臨床復帰を目指し、USMLE(米国医師資格試験)に挑戦しています。日本で内科医として診療や研究に携わってきましたが、異なる医療制度や文化の中で医療を学び直したいと考えたことがきっかけです。英語で医学を学び直すことは決して簡単ではありませんが、改めて基礎医学や診断学を体系的に見直す良い機会になっています。将来的には、日本と米国の両方の視点を持ちながら、より幅広い形で医療に貢献したいと考えています。
――先生が目指すVISIONを教えてください。
山本先生 英語で医学を学び直す中で、同じ疾患であっても人種や民族、生活環境によって考慮すべき病気やリスクが異なることを改めて実感しました。また、医療保険制度や受診行動の違いによって、診療の考え方も大きく変わります。医学は世界共通の学問ですが、実際の医療はその地域や社会背景と切り離せないものだと痛感しています。こうした経験を通じて、多様な背景を持つ患者さんを、より広い視点で診られる医師になりたいと考えています。
読者に寄り添い、正しい情報を届ける――医師監修への思い

――先生はメディコレWEBの監修医としてご協力いただいていますが、どのような思いで携わっていただいているのでしょうか?
山本先生 健康情報はインターネット上にあふれていますが、その中には不正確な情報や誤解を招く表現も少なくありません。記事監修では、医学的な正確性を担保することはもちろん、専門知識のない方にも理解しやすい言葉で伝えることを大切にしています。
私自身、日本と米国の医療に触れる中で、医療制度や文化によって健康に対する考え方が異なることを学びました。だからこそ、読者の立場に寄り添いながら、正しい情報を届けるお手伝いができればと考えています。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
山本先生 医療情報は日々更新されており、インターネット上にはさまざまな情報があふれています。その中で不安になることもあるかもしれません。しかし、記事で紹介されている内容が、すべての人に当てはまるわけではありません。気になる症状や不安がある場合は、一人で抱え込まず医療機関に相談してください。
内科医として多くの患者さんと接してきましたが、「こんなことを相談してもいいのだろうか」と思っていた症状が、重要な病気のサインだったこともあります。皆さんの健康管理の一助として、記事を活用していただければ嬉しく思います。
まとめ
健康・医療に関する情報があふれる今、コンテンツの正確さと信頼性はかつてないほど重要になっています。専門医による監修は、誤った情報が読者の判断に影響するリスクを未然に防ぐだけでなく、検索エンジンからの信頼性評価にもプラスに働きます。
株式会社メディコレの「メディコレWEB」は、専門医による監修をオンラインで手軽に受けられるサービスです。メディコレWEBについて、オンライン完結!メディコレの医師監修サービス『メディコレWEB』とは?」でも紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。









