株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、浅川クリニック 副院長の浅川貴介先生にお話を伺いました。

「何でも診られる医師になりたい」思いから選んだ腎臓内科

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。
浅川先生 祖父が二人とも医師で、父も医師という環境でしたので、かなり自然に医師を目指していました。そんな中で「死」を意識したのが、中学校の部活の同級生が、高校に上がったぐらいのタイミングで事故で亡くなったことでした。お葬式にも行き、そこから生と死というものをリアルに感じるようになったんです。
父が働くクリニックも家にありましたから、医師として働く姿も間近で見ていました。私自身も、医師として人の命を救い、社会に貢献できる人間になりたい――そういう気持ちが、高校ぐらいから強くなっていきました。
――現在の診療科に進まれたきっかけを教えてください。
浅川先生 学生の頃から、漠然と「何でも診られる医師になりたい」「プライマリケアをやりたい」という気持ちが強くありました。その上で、研修医として各科を回る中で、やはり内科をやりたいと思い、中でも生活習慣病や動脈硬化を深く診てみたいと考えるようになりました。
ただ、生活習慣病を網羅的に、かつ幅広く診られる科はなかなかないんです。いろいろ回って探す中でたどり着いたのが腎臓内科でした。透析という、生活習慣病がかなり高度に進んだ患者さんを診ると、腎臓や透析の問題だけでなく、整形外科から心臓、皮膚科、メンタルまで、全身を幅広く内科的に診ている。その姿を見て、この分野でやってみたいと思い、腎臓内科に進みました。
――普段はどのような診療をされていますか?
浅川先生 仕事の割合で言うと、6割がクリニックでの内科臨床です。生活習慣病で来られる地域の方を中心に、風邪や花粉症、腎臓、睡眠時無呼吸症候群など、本当にいろいろな患者さんを診ています。オンライン診療も全国の方を対象に行っているので、そちらではさらに幅広く診療しています。
そして残りの4割は、産業医として活動しています。8年ほど前に始めて、多いときは100社ほど、現在も約60社の嘱託産業医を務めています。外資系IT企業から製造業まで、いろいろな業種の産業保健に携わっています。
「出会った患者さんを幸せにしたい」

――臨床で大事にしていることを教えてください。
浅川先生 まず医師として、目の前の、自分が出会った患者さんを幸せにしたい。幸せとまで言わずとも、マイナスをゼロに近づけるような医療をしていきたい、という気持ちがあります。ただ、それは当たり前のことだとも思っていて、もっと幅広く、地域や日本全体を見て、良い方向に進められないかと常に考えています。
「何かできることはないか」とずっと頭を回している中で、臨床、産業医とやってきて、最近では学術活動にも力を入れています。ちょうど数日前にも、国際誌『BMC Endocrine Disorders』に投稿していた論文が掲載受理されました。臨床と並行して、今も勉強しながら走り続けています。
――現在チャレンジしていることを教えてください。
浅川先生 この1〜2年はひたすらウェブ周りに取り組んでいました。当院は古くからあるクリニックですが、DX化には力を入れています。自分でホームページを作り、ブログを投稿し、SNSも運用してきました。一通りやり切った頃、ちょうど昨年11月に40歳になって、20代の頃にやりたいと思っていたことを全部やったな、と気づいたんです。
そのとき、「30歳で医学博士を折角いただいたのに、その後ひとつも論文を書いていない」と思い至って、また書きたくなったのです。10年前と違って、無料の統計ソフトもありますし、AI翻訳を使えば英語の文章も整えられる。診療の合間や休日にずっと書き続けて、3本書き終わりました。その1本が、『BMC Endocrine Disorders』に受理されたものです。残り2本も投稿に向けて準備中です。
――医療以外で、続けていることや楽しんでいることはありますか?

浅川先生 もともとそこまで運動するタイプではなかったのですが、30歳からもう10年以上、週に1回のランニングをずっと続けています。雨だろうが何だろうが「やる」と決めて、とにかく続けてきました。最近は小学3年生と5年生の子供達と私の3人で、近所を5kmほど週1回走っています。今後もずっと続けていきたい習慣ですね。
あとは、サウナが好きですね。また、自宅の環境を生かした趣味もあります。今の建物は1階がクリニック、2〜3階が集合住宅のようになっていて、私は3階に住んでいるのですが、ベランダがとても広いんです。そこでメダカを飼ったり、水耕栽培をやったりしています。アクアポニックス(水槽の上で植物を育てる仕組み)も実践しています。産業医として関わっている園芸関連の会社の方に相談したことをきっかけに、いただいた花や野菜をメダカの水槽の上で育てるようになりました。
こうして土いじりや生き物に触れる時間は、いい気分転換になっています。
AIの時代に、医師にしかできない「人と人の繋がり」
――医療とAIについては、どうお考えですか?
浅川先生 医師もAIは使います。ただ、医学知識を持った医師が使うAIの答えと、患者さんが調べるAIの答えは、必ずしも同じではありません。AIで調べたものを、自分の医師としての立場と知識をもとに精査し、合わせた回答として返す――そこには十分に価値があると、診療しながら感じています。
そして結局、医療は病気だけを診ているわけではなく、人と人の繋がりだと強く感じています。地域では、昔からの患者さんの家族背景や、これまでどんなライフイベントがあったかも頭に入った上でカルテがあり、それをもとに診療していく。これは、AIの断片的なエビデンスに基づく知識以上の価値があると思います。電子カルテはクラウド型を使い、メーカーのAI機能で効率化しつつ、患者さんの要配慮個人情報をどう扱うかには細心の注意を払い、医療機関内で完結する安全な運用を徹底しています。
医師が関わることで、記事は“あと一歩”良くなる――医師監修への思い
――先生にはメディコレWEBの監修医としてご協力いただいています。医師が記事監修に関わる意義をどうお考えですか?
浅川先生 そもそも、メディコレWEBから上がってくる記事はとてもよくできているんです。料金のことや制度のことも正確に調べられていて、元の記事の質が高い。読みながら私自身が勉強になることもあります。
ただ、医師として違和感を覚える部分が、たまに1〜2%ほど出てくることがあるんですね。そういったところを、私のこれまでの経験と、自分で調べた最新の知見をもとに修正し、より正確で良い記事にできれば、監修の価値はとても大きいと思っています。そんな思いで、いつも取り組んでいます。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
浅川先生 医師というと、どうしても病気の話に寄りがちです。けれども世の中の皆さんは、病気だけでなく、睡眠不足や食事といった日々の健康課題にも、さまざまな疑問を持たれていると思います。そうした幅広い日々の疑問にも答えられるように、私自身もこれからも情報発信を続けていきたいと考えています。
浅川貴介先生へのご相談・診療予約は、下記よりご確認ください。 |
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合同会社 世田谷産業医事務所 浅川クリニック世田谷 |
まとめ
健康・医療に関する情報があふれる今、コンテンツの正確さと信頼性はかつてないほど重要になっています。専門医による監修は、誤った情報が読者の判断に影響するリスクを未然に防ぐだけでなく、検索エンジンからの信頼性評価にもプラスに働きます。
株式会社メディコレの「メディコレWEB」は、専門医による監修をオンラインで手軽に受けられるサービスです。メディコレWEBについて、「オンライン完結!メディコレの医師監修サービス『メディコレWEB』とは?」でも紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。









