株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、医療法人三九会 三九朗病院の伊藤重範先生にお話を伺いました。

「最も大切なのは命だ」――中3の冬の決意

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。
伊藤先生 受験を控えた中学3年の冬に、突然、医師を目指そうと思いました。世の中で何が最も大切かを考えたときに、答えが「命」だったんです。命に関わる職業につきたいと願い、50年以上が経過した今も、その想いは変わりません。当時よく読んでいた、作家で精神科医の北杜夫の影響も受けたのかもしれません。医学部受験では相当に苦労して、2年の浪人の末に、ぎりぎり国公立の医学部に滑り込めたのは幸運でした。
――現在の循環器内科に進まれたきっかけを教えてください。
伊藤先生 学生時代は陸上競技部で長距離をしていて、スポーツ医学に興味がありました。ゆくゆくは循環器か整形外科の領域でスポーツ医学に進みたいと思っていたのですが、まずは救急処置や全身管理を身につけるために、臨床の基礎として麻酔科に入り、2年余り研修しました。当時から、母校のICUは中部地区での先駆けとして有名だったんです。その後は母校の第一内科へ転向していわゆるジェネラルを身につけ、循環器内科へ進みました。
――普段はどのような臨床や研究をされていますか?
伊藤先生 循環器内科へ進んだ後は主に救急に携わり、特に当時普及しつつあった冠動脈疾患へのカテーテル治療(PCI)に長年取り組み、臨床研究も行ってきました。留学先では、カテーテル治療の画像解析をコアラボで研究しました。現在の勤務先では、学生時代の夢を思い出して、心臓疾患や生活習慣病の患者さんへの運動療法を指導し、臨床研究も行っています。
特に、長距離走のトレーニングで行う高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、有疾患の患者さんや生活習慣病にも効果を発揮することがわかっており、とても興味深い。ノルウェーやイギリスの研究者との交流も通してまとめたHIITの総説論文は、長年取り組んだカテーテル治療関連の論文よりも被引用回数が多く、意外でしたね。
常に全体像を見ながら慎重に診療
――臨床で大事にしていることはありますか?
伊藤先生 外来や入院の患者さんへは、月並みですが、初心に戻って、患者さんの訴えを最後までしっかり聞くように心がけています。未だになかなかできていませんが……。最近は高齢化で多疾患が併存したり、重症の方も多いので、常に全体像を見ながら慎重に診療するよう心がけています。
ただ、自分も年を重ねて加齢に伴う症状を多く経験するようになり、その意味では、患者さんの症状やお気持ちを“想像”ではなく“理解”できるようになってきた。これはメリットだと思っています。興味のある症例や研究は、できるだけ論文化して、いつまでもブラッシュアップし続けたいと思いながら過ごしています。
――現在注目していること、チャレンジしたいことを教えてください。
伊藤先生 医療でのAIの普及に注目しながら、できる範囲で積極的に活用していきたいと思っています。また、小説やノンフィクションが好きなので、自分でも少しずつSNSなどで発信していきたいですね。
――先生が目指すVISIONを教えてください。
伊藤先生 今後、臨床や研究で目指すものは、自分や家族が高齢化に向かう中で「如何に生きるか」ということに重なります。この困難な社会で生きるさまざまな人々が、いかに健康寿命を延ばしていくか。その一つとして、予防医療に重点を置いていきたい。栄養や身体活動・運動について、さらに自分の知識を広げ、微力ながら普及させていきたいと考えています。
情報の真偽を見極める時代に――医師監修への思い

――先生はメディコレWEBの監修医としてご協力いただいていますが、その意義をどうお考えですか?
伊藤先生 タイムリーに情報が提供されるように監修の迅速性を重視するとともに、文献などでエビデンスの裏打ちを怠らないようにしています。医療従事者による、臨床的な経験やエビデンスに基づいた健康記事の監修は、読者が得られる記事情報の実装可能性を高めると同時に、ミスリードを防ぎうるものであり、必須なものだと考えています。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
伊藤先生 世の中には、健康や医療に関して、ネットやSNS、AIなどで簡単にさまざまな情報が得られる時代になっています。しかし当然ながら、情報をうのみにせず、その真偽を見極めることがとても重要です。
まとめ
健康・医療に関する情報があふれる今、コンテンツの正確さと信頼性はかつてないほど重要になっています。専門医による監修は、誤った情報が読者の判断に影響するリスクを未然に防ぐだけでなく、検索エンジンからの信頼性評価にもプラスに働きます。
株式会社メディコレの「メディコレWEB」は、専門医による監修をオンラインで手軽に受けられるサービスです。メディコレWEBについて、「オンライン完結!メディコレの医師監修サービス『メディコレWEB』とは?」でも紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。









