インタビューに応じる保田典子先生

「どんな子にも、活躍できる場がある」小児科医・保田典子先生の思い

2026年7月9日
インタビューに応じる保田典子先生

「どんな子にも、活躍できる場がある」小児科医・保田典子先生の思い

2026年7月9日

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、高円寺こどもクリニック 院長の保田典子先生にお話を伺いました。

保田典子先生の思い

子どもが元気になる瞬間に惹かれて小児循環器へ

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。

保田先生 私は親族に医師が全くいない家庭に育ちました。高校時代に友人が病気になり、その友人の病気を治したいと考えたんです。病気知らずだった私は、ほかの医療職の存在を知らなかったこともあって、『病気を治すなら医師でしょ!』と思い立ち、医学部を志しました。もともとは精神科を考えていたのですが、5年生の臨床実習のときに、小児科を希望するようになりました。

――小児科、そして小児循環器を選ばれたきっかけを教えてください。

保田先生 もともと物理が得意で好きだったので、学生時代から循環器や血液内科に興味がありました。臨床実習でもその科には興味深く参加していたのですが、中小病院の小児科実習で、入院時はすごく機嫌が悪かった子どもが、退院前に元気になると分かりやすく活気が出て、楽しく一緒に遊んでくれるようになる。その姿に小児科のやりがいを感じました。

小児循環器でよく診る先天性心疾患は、物理法則の知識をとてもよく使うんです。そこにも面白みを感じて、専門を小児循環器にしました。

――普段はどのような診療をされていますか?

保田先生 地域の小児科クリニックなので、患者さんのメインは風邪や喘息、湿疹などの一般的な病気です。予防接種や乳幼児健診も行っています。一般診療や健診では、重大な病気を見逃さないだけでなく、保護者の不安をキャッチして対応するように心がけています。

ほかに、専門の時間をとって起立性調節障害や発達相談も行っています。心理士にも在籍してもらい、小児神経は専門ではないのですが、発達検査・カウンセリングにも対応できるようにして、しっかりアセスメントに基づく診療を行うことを心がけています。

多職種で子どもの病気の対処と育ちを支える

診察室で子どもの患者に話しかける保田典子先生

――臨床で大事にしていることはありますか?

保田先生 一般診療や乳幼児健診では、保護者の不安や疑問に寄り添うように心がけています。診察時間は短いので、しっかり問診票を記入していただいて、短い時間でも満足して帰ってもらえるようにしています。

発達相談や起立性調節障害は不登校のお子さんも多く、具体的に何に困っているかを見逃さないこと、そして家庭の治療方針(お子さんに告知するかしないかなど)にも心を配って、帰宅してからもスムーズに生活できるように心がけています。

――現在チャレンジしていることを教えてください。

保田先生 起立性調節障害に力を入れています。関西医大の石崎先生が行っている起立性調節障害に対する運動療法(リハビリ)が患者さんには必要だと常々感じており、2026年に、子どもの発達や起立性調節障害に対応する訪問看護ステーションを立ち上げました。発達に課題のある子の作業療法・言語療法、運動発達に課題がある子の理学療法、起立性調節障害の子の運動療法、不登校の子の精神科訪問看護を行い、多職種が連携して子どもの育ちを支えたいと思っています。

――先生が目指すVISIONを教えてください。

保田先生 子どもの病気は投薬だけでは治らないことが多いため、多職種で連携しながら、子どもの病気の対処と育ちを支えていきたいと思っています。さまざまな背景・特性を持つ子が生き生きと社会で生活できるように、今やっている医療だけでなく、学習などもサポートできるようになりたいと考えています。

どんな子でも活躍できる場・よくできるやり方がある

新聞掲載を喜ぶ保田典子先生

――先生はメディコレWEBの監修医としてご協力いただいていますが、その意義をどうお考えですか?

保田先生 最近、SNSなどで非医療従事者により、エビデンスのよくわからない知識が発信されています。クリニックでも『これはやったほうがいいのですか?』などと質問されることがあります。正しい知識を発信することで、そのようなことが減るといいなと思っています。

――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

保田先生 私の根幹にあるのは、「どんな子でも活躍できる場・よくできるやり方がある」と信じて子どもの支援をしている、ということです。医療、特に小児科は少子化もあって先行きが厳しい分野ですが、自分のやりたいことを突き詰めてここまでやってきました。医療を志す人には、その自分のやりたいことを突き進んでほしいと思いますし、困っているお子さんや保護者の方には、その子に合った世界があると信じていてほしいと願っています。

まとめ

健康・医療に関する情報があふれる今、コンテンツの正確さと信頼性はかつてないほど重要になっています。専門医による監修は、誤った情報が読者の判断に影響するリスクを未然に防ぐだけでなく、検索エンジンからの信頼性評価にもプラスに働きます。

株式会社メディコレの「メディコレWEB」は、専門医による監修をオンラインで手軽に受けられるサービスです。メディコレWEBについて、「オンライン完結!メディコレの医師監修サービス『メディコレWEB』とは?」でも紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

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